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さてさて神田橋條治先生に初めてお会いしたときのお話です。
「治るんです」と先生のお弟子さんは言う。
信じられない。だって治らないでしょ? 発達障害は。
二次障害だって、本当にみんな苦労している。なかなか治らない。
その治らないはずの発達障害を治すってどういうことよ。
疑問で頭がいっぱいのまま、私は先生が上京された際にお会いしに行きました。
お顔を見たとたん、そのぱーっと明るい印象に意外な感じを受けました。
えらいお医者さまって、もっと沈うつでえらそーにちがいない、って勝手に決めていた。
つやつやした健康そうなお顔の先生でした。
ご挨拶がすんだとたん、私は先生に訊きました。
「先生、発達障害は治りますか?」
そのあとの先生の答えを、私は忘れることができません。
たぶんあの感動は、一生忘れないと思う。
「発達障害者は発達します。だってニキさん発達したでしょ?」
……ほんとうだ。
「発達障害者は発達します」
どうしてそんな簡単なことに気づかなかったんだろう。
そのとき私は初めて、先生の本を出せることってとてもありがたいことなのだと初めて気づいたのです。バカですね。
バカだけど悪運が強いんです、私。
「発達障害者は発達します」
私はこの言葉を周囲にいる支援者や当事者に話しました。
みんな感動しました。
ニキさんは言いました。
「神田橋先生、私のことご存知だったっていうこと・・・?」
「はい。ご存知でした。
『だってニキさん発達したでしょ』っておっしゃってました。
『僕、君のところの本100冊は売ったよ』ともおっしゃってました。
あんなえらい先生がうちみたいな小さい出版社の本読んでくださってたんですね」
と二人で喜びました。
ちゅん平さんの反応も面白かったです。
「今度会うカリスマ精神科医の先生はね、私が『発達障害は治りますか?』ってきいたら『発達障害者は発達します。だってニキさん発達したでしょ』って答えたの」って言ったら
ぞくっと震えが来るほど感動したそうです。そして
「やっぱり巨人はいるのかしら」って思ったそうです。
まあたしかに、ある意味で巨人ですけどね。
とにかくこの一言で私は、この本を出そうと決めたのです。
「治るんです」と先生のお弟子さんは言う。
信じられない。だって治らないでしょ? 発達障害は。
二次障害だって、本当にみんな苦労している。なかなか治らない。
その治らないはずの発達障害を治すってどういうことよ。
疑問で頭がいっぱいのまま、私は先生が上京された際にお会いしに行きました。
お顔を見たとたん、そのぱーっと明るい印象に意外な感じを受けました。
えらいお医者さまって、もっと沈うつでえらそーにちがいない、って勝手に決めていた。
つやつやした健康そうなお顔の先生でした。
ご挨拶がすんだとたん、私は先生に訊きました。
「先生、発達障害は治りますか?」
そのあとの先生の答えを、私は忘れることができません。
たぶんあの感動は、一生忘れないと思う。
「発達障害者は発達します。だってニキさん発達したでしょ?」
……ほんとうだ。
「発達障害者は発達します」
どうしてそんな簡単なことに気づかなかったんだろう。
そのとき私は初めて、先生の本を出せることってとてもありがたいことなのだと初めて気づいたのです。バカですね。
バカだけど悪運が強いんです、私。
「発達障害者は発達します」
私はこの言葉を周囲にいる支援者や当事者に話しました。
みんな感動しました。
ニキさんは言いました。
「神田橋先生、私のことご存知だったっていうこと・・・?」
「はい。ご存知でした。
『だってニキさん発達したでしょ』っておっしゃってました。
『僕、君のところの本100冊は売ったよ』ともおっしゃってました。
あんなえらい先生がうちみたいな小さい出版社の本読んでくださってたんですね」
と二人で喜びました。
ちゅん平さんの反応も面白かったです。
「今度会うカリスマ精神科医の先生はね、私が『発達障害は治りますか?』ってきいたら『発達障害者は発達します。だってニキさん発達したでしょ』って答えたの」って言ったら
ぞくっと震えが来るほど感動したそうです。そして
「やっぱり巨人はいるのかしら」って思ったそうです。
まあたしかに、ある意味で巨人ですけどね。
とにかくこの一言で私は、この本を出そうと決めたのです。