治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

猿烏賊史・花風社かるた 編纂室の準備

2015-05-28 09:33:25 | 日記
昨日、多摩川の向うから帰宅したら来ていた個人注文。
お知り合いから花風社のことを聞いた、というお話。
お知り合いが本を送ってくださるとのことだけれど、主治医にも見せたいので、とご注文。

ありがたいですね、口コミ。
ニトロレターを二枚おつけいたしましょう。ついでに芋新聞も。

こうやって新しい読者が増えているから
猿烏賊史編纂室を作らないといけないのかもなあ、と思っていました。
昨日はリアルのミーティングでもオンラインでも猿烏賊の話題当たり日だったので。

そらパパに関しては「ひくつきんぐ」という二つ名が定着してきたようですが、これをつけたのも新しい読者の方。どこから経緯をご存じかわかりませんがぴったりです。そもそも「ぼく、アスペルガーかもしれない。」の冒頭の大地君親子の会話

=====
大地「自閉症って恥ずかしいの?」
浅見「自閉症は恥ずかしくないよ」
ママ「大地、自閉症は恥ずかしくないよ。恥ずかしいのは大人になっても自分でご飯を食べられないことだ」
=====
を個人的に受け取って大騒ぎしたのが始まりだからです。
私が出版を決めたのは、この親子の会話をその場で聞いたからなんですけどね。

それを自分と自分の子への非難と受け取るなんて不思議な人だなあ、と思ったけど
昨今では私たちが楽しみにしているレシピや夕食画像の交換(いわゆる「飯テロ」)でさえ卑屈に受け取っている人もいるくらいなので、まあ卑屈の沼は底なしなんだと思いますね。
個人的には到底そこに配慮する気にはなれないな。

でもそういう「一番卑屈な親」に配慮する風習のある支援者もいて
そういう人はいいことやっているつもりで、実は多くの当事者保護者の権利をないがしろにしてきたんですよね。
そこに入り込んだのが花風社です。


成長したい人。
社会の中で役割を持った存在として生きていきたい人。
そしてこの手の支援者に腹が立つ、というまっとうな感覚を持つ人たちです。
こんなこと言ってドヤ顔していられるのはギョーカイだけですからね。




昨日のリアルのミーティングでもこのスクショのことは話題になって
「何あれ? ふざけている」という話になりました。
でもそういう感覚を一切持たない人が、支援側にも相当いると思いますね。

ひとつ猿烏賊の起源をたどると
裁判とちゅん平の劇的な治癒の同時進行を目の当たりにしていた私が路線を切り替えたときに
「あれは支持されるわけはない。俺たちの言うことを聞かない花風社はおしまいだ」
と結束した人たち、っていうことでしょうね。

それは当たらなかったんですよ。

でもね、彼らがそう誤解するのも無理はないんです。
当時の彼らは、き○がいじみていたからね。
とくに急先鋒に立っていたベムこと宮本晋。実にきち○いじみたこの男の襲撃を恐れて「すみません。表立ってはかばえません」ということで
あからさまにかばってくれる人は本当の身内だけだったからね。

だから外から見たら「浅見には味方がいない」ように見えたかもしれない。
それでも私は「君たちが思っているより私には味方が多いよ」と教えてあげました。彼らは嗤った。

でも神田橋先生の本が出たらどわっと売れて
同時に「応援してます!」のメッセージがたくさん来て

本当は治りたい人、成長したい人、の存在が知れるようになり

裁判は有罪判決が出て

チットチャットは二年に三店舗に拡大し

無名のいかがわしいおっさんの本がいきなり売れて

喜ぶ人がいっぱい出てきて(昨日のニコマムさんとか)

今や沈黙した猿烏賊に代わり、治った人たちが威勢よく発言しはじめて

ほーら言ってたでしょ、っていう気分です。
カルト呼ばわり、光栄です。
自分たちに理解できない仲良し集団をこう呼ぶ習慣のある人はいますが
「浅見には味方がいない」から「カルト」に出世したのなら
「実は味方がいた」っていうことを認めざるを得ない状況になってきたっていうことですからね。

というわけで猿烏賊史編纂室に加え

花風社かるた編纂室も作ろうと思います。
すでにFBでいろいろ寄せていただいていますが
それを吟味して決めていこうと思います。

最初のふたつはこれ。


「ありのままでいいんだよ」
それって支援じゃありませんから!


医者なら治せんといかんわな

思いついたら送ってね。メールでもツイートでもコメントでもいいですよ。
FBにすでに書き込んでくださったものは、推敲していきます。

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3 コメント

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本当に感謝しています (はる)
2015-05-28 12:09:35
先日運動会でした。
私が入院した6年前の次の日が息子の運動会でした。
なので、自分では運動会の日までずっとドキドキしていました
また、同じ事が起きるんじゃないかと内心ヒヤヒヤものでしたが
運動会当日、自分1人でお弁当をこさえて運動会にも行く事ができ
天気が悪かったので生徒だけの競技のみとなりましたが
無事に閉会式まで運動場で終える事が出来ました。
6年の歳月の中で息子は大きく成長をしてくれました
小学部4・5年の時が一番状態が悪くて運動会に参加させている事が
とても辛かったのですが、鹿児島にいった後の運動会では
なんとか全ての競技に出る事が出来たり
閉会式の挨拶が出来たりという事も出来たりしました。
その1年後の運動会では少しの配慮だけで1日を
過ごす事が出来るようになり競技も
なんとなく出来ていたという感じでした。
そして、今年の運動会の彼の姿は本当に成長を感じました。
フラフープでの自分の居場所の提示もなく
競技の合間の隙間時間をいろんなグッズに頼る事もなく
自分たちのチームのテントから飛び出す事も
開会式や閉会式、競技中に地べたに寝転がる事もなく
ましてや、準備運動も出来るようになって
競技もなんとなくだけどちゃんと彼なりのペースで参加して
去年はマイペースで歩いた徒競走はスタートは出遅れたものの
先生の介助はなく1人で最初から最後まで走りきる事が出来ました
この3年の間に彼にどんな療育をやったかというと
私は何にもしていません。
ただ、向精神薬をやめて漢方にして
足の裏のマッサージとか身体を緩める事に気を使っただけです
もちろん鹿児島受診をし栗本さんに診ていただいたりした事が
うちの息子を大きく成長させたんだと感じているし
家族がそれを1番感じています
このうちのような息子の状態は『治る』とはいわないのででょうか?
私は治ってきていると思ってるんですけども…

うちの息子の成長の過程の中に
たくさんの人たちが支えてくださっていますが
それと同時に不動のように花風社の本が御守りになっています
まだまだ私も息子も治る過程の中にいますが
とりあえず第1ステージはクリアしたような気持ちです
次のステージへさらなるステップアップを目指して
これからも花風社をご本尊にしたいと思っています
本当にいつも有益な情報を発信してくださり
ありがとうございます

新刊ものすごく楽しみにしています!
返信する
花風社かるた (くむ)
2015-05-29 10:01:25
花風社かるた…面白いですね^^
息子はかるたが好きなので、商品化されたら購入します。


「子供の予後は親次第」


「もっとドヤ顔見たいから」

は いかがでしょうか?
返信する
花風社かるた (マスオさん)
2015-05-29 12:14:04
花風社かるた、浮かびましたよ~(って、その前にラフをUPしろって言われそうですが)

上杉鷹山公にあやかって・・・


「なせば治る、なさねば治らなぬ、なにごとも」

は如何でしょう?
返信する