治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自分のものと他人のもの

2010-08-02 07:56:27 | 日記
先日、賢ママさんと名古屋で話して感心したこと。
たーくさんあったんですけど今日は一つだけご紹介します。

あの日にお会いしたこと
しゃべったことについては、ここに書いてもいいと許可をいただいています。
私の誤解があったら賢ママさんが指摘してくださると思います。
そうしたらここにまたアップしていきますね。

さてさて

賢ママさんのお子さんたちは、偏食もあり
食も細かったそうです。
それでもたまには食べられるものがあるでしょ?
そうするとおじいさんおばあさんとしては嬉しくて
自分のお皿の分まで分け与えたりするらしい。

身内の情愛から発する行為としては、しごくまっとうに思えます。

でも、それを賢ママさんはやめてもらったそうです。

「なんでですか?」と私は訊きました。

そうしたら

「好きなものなら他人のものを奪ってもかまわない」
こう誤学習すると、あとあとのためによくないから。
ファミレスで他人の皿にも手を出しかねない。
それは結局、本人のためにならない。

なるほどなあ。
それは気づかなかった。さすが。

でもよく考えたら、子どもに教えるには、大人がわかっていないといけないですよね。
自分のものと他人のものの区別を。

写真は稀勢の里ご贔屓仲間にもらった足利学校キティちゃん。
このブログを見てくれているようで
名古屋場所を一緒に見たときにいただきました。

私たちが行った日に限らず
中継のなかった名古屋場所は、入れ替わり立ち替わり全国から熱心なお相撲ファンの誰かが現地に足を運んでいたけど
そしてその中には少なからずiPhoneユーザーがいたけど
主催者への断りなしにストリーミングしていた人もいなかったし、それをせがむ人もいませんでしたね。

たぶん、ストリーミングなんかしていた人がいたら、喜ぶ前に
「大丈夫なのかな?」って心配になったんではないでしょうか。

私たちはチケット代を払って本場所を見に行くけど
そのチケット代には、配信の権利は含まれていませんからね。

社会に生きる者として当たり前。
自分の権利と他人の権利を区別するのはね。

他人のものは他人のものとしてきちんと尊重する。

それがSSTの基本でしょう?

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