治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

美しい国だから 瀬戸内海への旅行ご報告その2

2021-07-05 09:46:27 | 日記
そろって回復力のある私たちは前日の疲れを残すことなく朝起きました。
うどん食べに行こう、と言ったのですが朝ごはんがついているらしい。
ちょっと残念に思いながらパックについている朝ごはんを食べました。
そしてフェリー乗り場へ。切符を買って乗り込みます。
きれいで大きな船でした。でも乗客は少ない。朝の便のせいか、お仕事関係の比較的若い人が多い感じです。

快適な船の旅、になるかと思っていたのですが、なぜか大音量で「オレオレ詐欺に注意! 暗証番号は教えない!」という館内放送がずーっと流れていて、うるさすぎる、と思いました。
島は高齢化しているのだろうな、と思ったと同時に「これをずっと流し続けるとはホスピタリティに欠けている島なのではないか」と一瞬不安が頭によぎりました。
のちにこれは誤りだったとわかるのですが。
うるさいのでiPhoneを出し音楽を聴くことに。30分ほど流れた大音量のオレオレ詐欺に注意は止まりました。もしかして、旅の半分だけ流すことに決まっているのかもしれません。

あとでたにしさんに聴いたところによると、この時期の瀬戸内海は霧で欠航になることもあるということ。
高松を出たときはかすかにかすんでいましたが、瀬戸内海を進むうちに日が差してきました。

港に着くと私たちの泊まるホテルの車あり、荷物を持って行ってくれることに。
ホスピタリティはしっかりしているらしい。
そして観光案内所に。
コロナしぐさの消毒液はおいてありましたが、人が来なすぎて、検温器はプラグが抜いてありました。
色々情報を仕入れて自転車を借ります。

それからその日は22キロほど走りました。
途中にあったエンジェルロードというのが名所らしいです。
干潮のときだけ現れる道を歩きながら願い事をするとかなうらしい。
私は二つ願い事をしました。



それから景色を楽しみながら島内をサイクリング。
ただ、地図に載っていた道の駅的なところは、全部しまっていました。それだけ人が来ないのでしょう。
昼食時になりましたが、どうやら港に帰るまでどこも開いていないっぽいです。
車はそこそこ走っていて、さすが瀬戸内海最大の島。奄美大島よりはずっと都会です。
でも観光客はきっと来ないのでしょう。

途中海を眺めていたら、隣の民家から声が。「どこから来たの?」その家に住むおばあさんです。
「横浜です」「おやまあそんな遠くから。孫が一人滋賀にいるけど、それが一番遠いのに」という感じで、「ちょっときて」と窓に手まねきされました。そして「これ自家製だけどよかったら」とスモモジュースと牛のぬいぐるみをくださいました。「小豆島はいいところでしょ。またきてね」。



時々ねこ母さんがすももジュースを自作しています。どんなのかな~と思っていたので、いただいてうれしかったです。
もちろん本来、見知らぬ人にもらったものなど口に入れないのがリスク管理なのでしょうが、身体アプローチをやっている人はいいもの悪いものはわかりますからね。とてもおいしかったです。
牛のぬいぐるみは夫が「学生に見せる」と言っていました。
ああそれはいい考えだなあ、と思いました。
政府は、マスコミは、医療は、分断に熱心です。
都会と地方を分断し、世代間を分断する。
東京の若者たちは、自分たちがどこに行っても歓迎されない存在だと信じ込まされているかもしれない。
でもそうじゃない。それを伝えるのに、いただいた牛のぬいぐるみはとても説得力があります。

サイクリングを続け、港に変える途中、地図を広げていたとき、犬の散歩の途中の女性が「どこに行くのですか?」と話しかけてくれました。
そして道を教えてくれました。
お礼を言って別れました。
そういえば、おばあさんも道を教えてくれた女性もマスクはしていませんでした。
高校生たちはこの島でさえ、マスクをさせられていましたが、見知らぬ旅人の私たちに「こんにちは」と挨拶してくれました。ちょっと沖縄を思い出しました。

港に帰ってきて、あてにしていた観光案内所の軽食コーナーに。
「本日休業」とのこと。ここもか~。
最悪コンビニでなんか買って外で食べるしかないかな~と思いながら港の付近の店を見ていたら、一軒だけ明かりがついています。
やってるのかな~とカスクonノーマスクで覗き込んでいたら、店員さんが飛び出してきました。「どうぞどうぞ」
そしてオリーブそうめん膳をいただきました。

ホテルの車が迎えに来てくれて、あちこち観光しながら送ってくれます。
その間に次の日走る道に目星をつけた私たちでした。

ホテルは立派なリゾートでした。
預けておいた荷物は部屋に入れてくれていました。
数日前に「夕食はバイキングではなくなりました」と連絡がありました。
これもコロナ禍旅行あるあるです。バイキングが売り物の宿でも人数集まらな過ぎて普通のコース料理になるのです。この日もそうでした。
我々はバイキングが嬉しい年でもなく、また食べ物取るときはマスクしろとかビニール手袋しろとか言われるよりは座っていると料理が来る方が嬉しいので、なんの問題もありません。



日本のリゾートが強いところは、大浴場、しばしば温泉がついているところだと思います。
ここもついていました。
脱衣所にいたおばあさんはおそらく地元の方なのだと思いますが「若い人は熱が出るっていうけど、わたしらなんもないね~」と言っていましたが、背中に発疹がみっしり出ていました。自覚のない副反応というのもあるのかもしれません。
私はすでに、お風呂を通じて接種者から何かが飛んでくるという経験を積んできましたので(そしてその際の自分の症状と治し方防ぎ方もわかってきたので)最後に真水で身体を洗い流し、部屋にもどって手当をしました。
本来温泉は真水で流すものではありませんが、接種が一段落するまでは最後に流した方がよさそうです。

フェリーで始まった一日のフィニッシュは太鼓の達人でした。
フルコンボだどん、を出して、瀬戸内海の島で眠りにつきました。

続く

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