治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

愛着障害が親のせいではない件

2013-01-07 07:50:00 | 日記
発達障害界隈で、愛着障害の話をよく聞くようになったけど
(当事者からも臨床家からも)

保護者(の一部)に抵抗があるようだ。

発達障害の人が愛着障害を抱えることは、親のせいではない(少なくとも「そうとは限らない」)んだけど
なかなかそれが受け入れられないようだ。

でも考えてみれば、30代になっても40代になっても自分の親を恨んでいる当事者もある意味で
「親のせい」って思ってしまっているのかもしれないけど。

親のせいじゃないんですよ。
愛着障害。
まずはそこを認めようよ。

ここを乗り越えるとね
二次障害、どんどん治っていくみたいよ。

さて


愛着障害をじょじょに克服していった当事者について知りたかったら
この二冊をどうぞ。




「自閉っ子と未来への希望」を読んでくださったちゅん平さんの主治医の先生は
「浅見さんは藤家さんの回復をよくとらえている」と言ってくださいました。
最後にはちゅん平さんの名文「すべての母さんたちへ」が載ってます。

そしてもちろん「30歳からの社会人デビュー」を通読してみても
親御さんとの葛藤を乗り越えていく様子がわかりますよ。
ご家族との折り合いについても、主治医の先生が語ってくださってますよ。

講演会とかではまた、抱腹絶倒なエピソード話してくれるんだけどね、ちゅん平さん。

ちゅん平さんの体験を読めば
愛着障害って親のせいじゃないだな、っていうことと
乗り越えられるんだな、ってわかると思うよ。

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