治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

満員御礼のワケ

2010-07-20 08:18:14 | 日記
さてさて、連休の真ん中の日曜日、茨城県古河市に講演に出かけました。
お話をいただいたのは今年二月。
啓発運動不毛の地なのでぜひ講演会を開いてみたい。
でも初めてのことで集客に自信がない。
そういうご相談から始まりました。

ならばリスクを抑えた形でやりましょう、ということで
遠くからニキさんや藤家さんを費用をかけて呼ぶことはせずに
スイカで行ける範囲に住んでいる私が一人で行くことにしました。

主体となって最初に動いたのはお母様方です。
ところがそれから、地域の病院のリハビリ部のOTさんやPTさんがスタッフに加わり
行政にも働きかけ
最初思っていたよりずっと本格的な講演会へと成長を遂げていたのでした。

というわけで、出かけた私はびっくりです。
自治体のえらい方の来賓挨拶もあったし、取材カメラもあったし。
第一大ホールがぎっしりなのです。

とくに印象に残ったのは
連休とはいえ父親らしき男性たちの姿です。
聞けばこの地は、核家族ではない家庭も多く
親戚が固まって住んでいることも多く、お子さんの預かりっこも盛んで
一人の自閉っ子に多くの親族がかかわることが多いのだそうです。

そこで家族ぐるみの理解を進めるために、主催者様がとった方法が思い切っています。
「受講料1000円。家族四人まで同料金!」
これが功を奏したのか、パパママ、ジジババ、ときにはおじさんおばさんまでやってきたということなのでした。

頭イイ!
っていうかこの手って、同じような事情のよその地域でも使えるのではないでしょうか?

あとでスタッフの方に伺ったのですが
本当に「目からウロコでした。これからはやたらと叱らないようにします」との感想を残して帰られたおばあさまなどがいらしたらしいです。
主催者の方の工夫が、見事に実ったといえましょう。

今回は、ただ講演をして帰るのではなく
早めにいってランチをご一緒し
講演をして
帰りには懇親会、と現地の方と交流する機会がたくさんありました。
そこで私も色々勉強させていただきました。
何回かにわけて、またこのブログでも触れていければなと思います。

写真は読者の方にいただいた古河市の桃まつり限定桃むすめキティちゃんです。
このブログを見てくださっている方が多いので
最近キティちゃんをよくいただきます。

さて、この講演が終わったので
私も夏休みに入ります。
もちろんぱたっと仕事を止めることは難しいですし、人と会う予定等は入れていますが
今年は五年ぶりに、ちょっとゆったりめに夏休みを取ります。

皆さんも楽しい夏休みを!

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