治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

どこでも治そう発達障害 設立の経緯でわかったこと

2020-01-11 10:40:09 | 日記
さて、「治そう! 発達障害どっとこむ」の方でお知らせしているとおり、このたび花風社クラスタの皆様と、任意団体「どこでも治そう発達障害」を設立いたしました。

この任意団体を立ち上げようというヒントをくれたのは、もちろんみるさんが作ってくれた「こねこプロジェクト」です。
自分が治ったから、地元でも、東北でも治る人が増えるといいな
という志を立て
関東から二人著者を呼ぶという講演の計画を立てます。
関東から東北に大人が二人移動する、というのはそれだけで費用がかかります。
けれどもみるさんはまだ学生。赤字が出た場合、それをかぶるのはきつすぎる。
そこで全国の皆様からお志をいただきました。
そのおかげで昨年は、秋田県大館市にも伺うことができました。
今もこねプロには余力があります。

私がこの経緯を見て思ったのは「これで地域格差などなくせるな」っていうことです。
どっちみち支援者など治さない。治すのは家庭。だったら地域に関係なく治せる家庭を増やせばいい。そのために地元の有志が経済的な心配をせず会を開けるようになったらいいな、と思いました。

ずーっとこれを「やろうよ」「やろうよ」と言っていたのですが、なぜここに来て急いだかというと、応援したい会があったからです。
かなり遠方に、栗本さんと座波さんを同時に呼ぶ会。
座波さんは会社員で、講演活動は一回一回会社の許可を取りながらです。
だから関東で一回、関西で一回行うことになったのですが
やはりお子さんを抱えていたりすると、同じ西日本でも大阪まで出てくるのもきつい方は多い。
その人たちでも、どうしても我が子を働く大人にしたい人たちが、座波さんと栗本さん二人をかなり遠方に同時に呼びたいという志を立てたのです。

この会を応援しようと思いました。
それで、設立を急ぎました。
というかスタートダッシュをいただきました。

ところが、花風社クラスタの方は、基本的に高潔なのです。
赤字が出たら、かぶる覚悟でやっているというのです。
それでも実際には赤字はない方がいいですよね。
というか、いざとなったときの手当があれば、企画がラクですよね。
そこで
「会の応援を仰ぐ場合には申請してもらう。それを役員会で審査し、承認した場合には告知等を応援する。売り上げが黒字になった場合にはそれは主催者の利益。赤字が出たときのみアシストを行う」というかたちにしました。
「どこでも治そう」は収益事業を行わず、ひたすら応援する会となりました。
もう一件、申請をいただく予定です。
今度は長い日本列島の逆の方面です。

もちろんこれは、関東近郊でも使える制度です。
廣木さんや藤家さん、そしてこよりさんなど、遠くから人を呼びたいかもしれない。
栗本さんや私など、関東勢を呼ぶにも一名よりは二名の方がハードルが上がる。
そういうときにこの制度を使っていただけばいいのです。

栗本さんと座波さんが遠くに行く会は、私も行くつもりです。
といったら主催者の方に「浅見さんの旅費はどうすれば」ときかれたのですが、講師としてではなく参加者としていくのですから、当然自腹です。
ギョーカイはこういうとき親にたかる。
でもそのギョーカイの体質が私は嫌いなのです。親を金銭的に、そして労力的に搾取し、しかも治さない。威張るだけ。
そして高潔な花風社クラスタの皆さんの多くも、このギョーカイのたかり体質が嫌いなのですねきっと。
私が自分から行くのです。栗本さんの見張りもかねて。
自腹を切るのは当たり前です。

任意団体を思いついたときから

「どこでも治そう発達障害」の名前で口座を作れればいいな、と思っていました。
でも任意団体で口座を作るのは結構難しいとも聴いていました。
花風社の愛読者である税理士の方にごく一般論として事前に色々ご相談していましたが
やはりその方からも「口座作るの難しいときいている」と言われました。
ですから今度、口座ができたのはラッキーなことでした。
みるさんの場合には、みるさん自身のお金ではなくても個人口座で管理せざるを得なかったので。

その口座に今お金があるかどうかというと

あります。

まだ皆さんから一円も寄付を募っていませんが、すでに振り込んだ人が四人います。

浅見
浅見夫
ねこ母さん
ねこ母旦那どんさん

の四人です。
とりあえずこの四人で最初の基盤を作りました。

今後もどんどん「どこでも治そう」を応援するために
皆さんに志をお願いすることになるかと思います。
そのときにはどうぞよろしくお願いいたします。

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