治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

共存のための身体育て講座ご報告 その2 修羅場を通った親心②

2018-10-04 08:55:00 | 日記
ここで花風社社史編纂室からダイジェストをお届けします。

赤本以来の読者の方もいらっしゃいますが
ぼくアス、神田橋先生の時代に花風社読者になった方も多いと思います。
赤本周辺だけ読んで「社会の理解ガー」に消えてった人もいますね。治すより社会に変わってもらいたい人は赤本だけ読んで未だに藤家さんは風が痛くて一生働けないと思っているかもしれません。

まあともかく、「ぼく、アスペルガーかもしれない。」で「子どもが修行する」という概念を打ち出した花風社に大炎上が起き、そこから神田橋先生がギョーカイに殴り込む、の媒体を花風社が提供したこと
その間に私の訴訟が粛々と進行し、榎本刑事(当時)が送検し検察が起訴した、という一連の流れがあり、要するに私は身をもって「自閉症があったって他人に危害を与えたら罰せられるべきである」という社会の判断をギョーカイにたたきつけたこと
で私とギョーカイとの距離はどんどん開いていきました。

「この子たちは頑張らなくていい。社会が理解すれば」のギョーカイとそれを支持する親たちと私はきっぱりと分かれていきました。「社会の理解ガー」の親連中にとって花風社は悪魔の様な存在になりました。何しろ修行しろとか治そうとか言うからです。そして、予想に反して一部の親御さんがそれに賛同し着々と修行しよう治そうの道を歩み始めたのを見て、彼らは心穏やかではいられなかったでしょう。みんな揃って治らなかったら平和だったのに。あの人たちは治ってしまうかも。彼らが花風社読者を信者だのなんだの揶揄するのはその悔しさの表れです。

子どもに餌の採り方を教えるのは生き物の基本です。修行に賛同した親御さんたちは生き物としての本能が正しかっただけ。子どもに餌の取り方を教えるという原則さえ差別だと受け取る人たちを私は「猿烏賊」と命名しました。

そして今度、榎本さんが廣木さんを連れてきて、この世から自傷・他害・パニックがなくなるためにも廣木さんの持っている介助法を榎本さんはぜひ広めたいと思ったのですけど「色々な方と仲良くされています」ということは最初から忠告してくださっていました。要するに、私が誰とも仲良くする気がないのでそこが違うな~と思ったのでしょう。実際に廣木さんのFBとか見ると「ライトイットアップブルー」とかやってる。ドン引き。

「ぼく、アスペルガーかもしれない。」のテーマは「将来自力で食べていけるように特別支援級で修行する」でした。これに反発して幼い著者まで攻撃したバカ親たちがいた。
その猿烏賊たちにとってはなんでも差別です。自閉男性が幼女にわいせつ行為を働き警察につれていかれたら差別。これを差別だと言い募るために佐々木先生まで担ぎ出した。ていうか朝ご飯が大事も親にプレッシャーかけるから差別。我々が屈託なく仲間内で「今日うちの夕食こんな感じ」とツイッターに乗っける飯テロもマウンティング。何気ない夕食をマウンティングにとるほどきっと貧しい食生活をしているから、頭がおかしいのかもしれませんね。とにかく卑屈頭にはなんでも差別かマウンティング。そして「ライトイットアップブルー」に萌えるのはこういう人たちでした。私の目に映る「社会に自閉症者を理解してもらいたい親」とはこういう人たちでした。

じゃあ廣木さんも同類だったのでしょうか?

私はそれが心配でした。
けれども「ぼくアス」の時同様
私に決定的に出版を決意させた言葉が廣木さんの口から出てきたのです。

続く