治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

専門性のない強み

2014-09-03 07:26:07 | 日記




何度も何度も、「もう花風社の本は読まない」と猿烏賊仲間に誓っていた頭の悪いカエルさんがけなげにも栗本さんを鋭意フォローしているのでスクショ貼っておきますね。

でもある意味、これ見て感心したの。
栗本さんの知見から学ぶ方が、支援者としては優秀ですよね。地域支援に還元できるよね。

それでも私がこのカエルさんとか鳥烏賊系の人が嫌いなのは
花風社の知見から学んでいるくせに、周囲にそれを叩かれまいとひた隠しにしたり悪口大会に参加したりするその卑屈さなの。屈託ありあり。
まあ周囲の民度が低いから、苦労しているのかもしれないけどね。周囲の民度が低くて、同調圧力が強くて、しかもその同調圧力に勝てないくらい弱虫だと、こういうおかしな態度になるんでしょうね。

その点たとえば先日の「遊びましょ」の会に出た方の感想なんかはこういう感じ。

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今ここに在ることを肯定し、なおかつ前向きに生きていこうとする気持ちよさが、会場全体に流れていました。卑屈さがないですし!逃げ腰でないですし!表面的でないですし!
いつも御社の本やブログから学ばせていただき助けられています。

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当日の楽しい雰囲気が伝わってくるでしょ?

ああそうか、でも愛読者自慢とかしちゃいけないんだ。
弱みを見せてコミュニティに入れてもらうのが女性の世界のルールらしいね。数日前に知ったんだけどね。いろいろ謎が解けた。
そしてギョーカイはトランスジェンダーな世界、女性性の強い世界だからね、男性でも。

なんて考えていたら、今朝起きたときにいただいていたご注文に伴うメッセージが目に入りました。
通常級の先生からです。
配慮の必要な生徒も受け持っている。伸ばせる方法があるのなら伸ばしてあげたい、と。

これを見て私が思ったのは、
「専門性のない強み」だな。
最近「私って専門性がないのが強いよなあ」と思ってきたから。

頭の悪いカエルさんも鳥取大学井上氏の同級生であることが自慢の一つであるように、おそらくそっち系の人なんだろう。そしてそっち系の人は心にあってもなくてもそれなりの発言しないと仲間内でまずいんでしょうね。
でも一方で地域回っていれば、いかに身体的アプローチが子どもたちを安定させていくかは実感していると思う。
その辺がジレンマなんじゃないでしょうかね。

たとえば大学なんか就職しちゃうと、自分が最初に習った方法を定年まで長生きさせなきゃいけない。
そうするとその擁護に時間取られるわけでね。

その点私は専門性がないので、今度栗本さんの本をあるギョーカイ人に献本したとき書いたように

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私は支援者でも研究者でもなく、最初に出会った自閉症のお二人(ニキさん藤家さん)の身体の不具合に心を痛め、それをなんとかしたいという動機で情報収集伝達をしてきた人間です。支援者でも研究者でもないので、目的は自分の療育方法を広めることではなく読者をラクにするところにあります。その点で、あらゆる西洋的なアプローチよりも東洋的なアプローチの方が(たとえエビデンスがなく、今後も検証される可能性が低いとしても)むしろ効果がわかりやすくしかも早いことを知りました。結構感覚統合と通じるところもあるのですが、「身体を緩めて丈夫にする」という言葉を使う分、東洋的な説明はぴったりきますし、取り組みやすい人もいると思います。
 この本の中に書いてある発達障害の方の関節の話とか、首の座り方と聴覚過敏の関係とか、現場で気づいていらっしゃる先生方もたくさんおられるかもしれません。あえてそれを文字にしてみました。ひんしゅくを買うのは覚悟の上で。

 おそらくギョーカイの先生方も、それほど悪意はないのだと思います。ただ「治りたい」という当事者保護者の欲求を押しつぶすのはどうかと思います。私が感覚統合の本を出し始めたときに、影響力のある花風社が感覚統合などというあやしげなものを出してはいけない、という声がだいぶ届きました。けれども私の目的は「当事者保護者をラクにする」ところにあったので、ワケがわかりませんでした。今でもワケがわかりません。

 少なくともこの本は、読んだその日から親子ともどもにぐっすりの睡眠をもたらしています。それが神経回路の育成に寄与することは確かです。つまり一次障害に働きかけています。持ち続けた問題意識が一つの答えを連れてきてくれたような気がしています。

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っていうところなんですよ。
擁護すべきもの。それは私にとって、読者のQOLだけなのよ。自分の専門性を守る必要がないの。

でもそれは、多くの学校の先生も同じ。
保護者も当事者も同じじゃないですかね。