幸福感は人それぞれの感じ方の問題、その人が幸福だと思えば、
それがその人の幸福、ないもの、まだもってないもの、そして
失くしつつあるものを欲しいと思うところに我々の不幸は発生
する。
お金が欲しい、物が欲しい、いま失いつつある若さ、欲が深い、
また人は自分の幸福の評価を他人との比較で幸福と思ったり、
不幸と思ったりする。
しかし生まれてから死ぬまで幸福の連続ということはありえな
い、浮かぶ日もあれば沈む日もあるのが普通だ、幸福は楽しさ
や面白さではない、むしろその逆でなんの変哲もない生活、い
わゆる幸福とは幸福だということに気づかない状態のようなも
のかもしれない。