教育カウンセラーの独り言

今起こっている日本の教育の諸問題と受験競争の低年齢化している実態を見据えます。

「いじめ自殺」ではない。山内康一『蟷螂の斧』

2012年07月12日 13時10分40秒 | 国際・政治

大津市の中学生の自殺事件報道を見ていて違和感を覚えます。
自殺の原因が「いじめ」だとされていますが、その内容を見ると、
とても「いじめ」とは言えません。単なる犯罪行為です。

こんなものを「いじめ」という無害な言葉で形容してはダメです。
社会全体で「犯罪だ」という認識を持つことが重要です。
そして犯罪には、犯罪として断固たる対応をとるべきです。

これを「教育問題」ととらえるのは、間違いのもとだと思います。
学校という場所で起こった「犯罪行為」ととらえるべきです。
学校と警察で連携し、少年犯罪撲滅という文脈で対応すべきです。

それにしても大津市の対応は、まったく理解できません。
市の教育委員会は真相を隠そうとしているようにしか思えません。
アンケートを取りながら重要な証言を見落とすなんてことは、
あり得ないと思います。意図的なものを感じます。

市の教育委員会は「いじめと自殺の因果関係は判断できない」と
言っているようですが、そんな説明に納得する人はいません。
なんの理由もなく、中学生が突然自殺するはずがありません。

こんなひどい「いじめ」を受けたら、自殺の理由は明らかです。
こんなに明白な因果関係ありません。市の説明は不可解です。
大津市当局の責任は重いです。

そういえば、今年3月14日付で書いた私のブログの中で、
英語教育に関し「ある市長さん」という書き方で出てくるのは、
実は大津市の越直美市長のことでした。

予算委員会の地方公聴会で越市長から意見をお聴きしましたが、
その時から「この市長、大丈夫かな?」という疑念を持っておりました。
教育行政や教育社会学の基礎的知識がないことは明らかでした。
当事者意識が薄く、優先順位のつけ方がわかっていない市長でした。

この手の事件では、市の教育委員会や教員が保身に走るのは明白なので、
市長として政治的リーダーシップを発揮し、教育委員会のお尻をたたいて、
真相究明の先頭に立つべきでした。それを怠ったのでしょう。

2012年3月14日付ブログ「英語教育をどこまで?」
/2012/03/post-37e7.html

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引用元http://yamauchi-koichi.cocolog-nifty.com/blog

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