ほととぎす鳴く鳴く飛ぶぞいそがはし 芭 蕉
『続虚栗』に「ほととぎす鳴き鳴き飛ぶぞいそがはし」とあり、中七に異同がある。
「鳴き鳴き」よりは、「鳴く鳴く」の方がずっとよい。
「鳴き鳴き」では、のべつに鳴いているような、俗な感じになってしまう。
けれども、「鳴く鳴く」という中古の語法であると、鋭さもあり、一度飛び去ってから再び激しく鳴く感じも、なかなかよく出てくる。ほととぎすをあわれむ心も出る。
季語は「ほととぎす」で夏。ほととぎすの鳴きながら飛ぶせわしさがつかまれているが、写生的ではない。
「時鳥(ほととぎす)が鋭い声で鳴く。声が聞こえたので急いで仰ぐと、もう
飛び過ぎている。そして飛びながらまた鳴く。その感じがまことにいそが
わしいことだ」
風の子の人語たのもし柏餅 季 己
『続虚栗』に「ほととぎす鳴き鳴き飛ぶぞいそがはし」とあり、中七に異同がある。
「鳴き鳴き」よりは、「鳴く鳴く」の方がずっとよい。
「鳴き鳴き」では、のべつに鳴いているような、俗な感じになってしまう。
けれども、「鳴く鳴く」という中古の語法であると、鋭さもあり、一度飛び去ってから再び激しく鳴く感じも、なかなかよく出てくる。ほととぎすをあわれむ心も出る。
季語は「ほととぎす」で夏。ほととぎすの鳴きながら飛ぶせわしさがつかまれているが、写生的ではない。
「時鳥(ほととぎす)が鋭い声で鳴く。声が聞こえたので急いで仰ぐと、もう
飛び過ぎている。そして飛びながらまた鳴く。その感じがまことにいそが
わしいことだ」
風の子の人語たのもし柏餅 季 己