松風の落葉か水の音涼し 芭 蕉
水の音の涼しさによって、松の落葉を感じているのである。
「か」は疑うこころであるが、耳を傾けて松落葉の音と聞きなされる水音の涼しさを感じとっている趣である。
「か」の「涼し」にひびいてゆくはたらきが大切で、ここをしっかり学びたい。
『蕉翁句集』に貞享元年(1684)とする。
季語は「涼し」で夏。ごく素直に「涼し」が生かされている。「松落葉」も夏の季語であるが、「涼し」がはたらく。
「松風にはらはらとこぼれる松落葉の音か――ふと、そう聞きまごうばかりに
水音が涼しくひびいてくることだ」
夏に入るコップに透いてパンダの絵 季 己
水の音の涼しさによって、松の落葉を感じているのである。
「か」は疑うこころであるが、耳を傾けて松落葉の音と聞きなされる水音の涼しさを感じとっている趣である。
「か」の「涼し」にひびいてゆくはたらきが大切で、ここをしっかり学びたい。
『蕉翁句集』に貞享元年(1684)とする。
季語は「涼し」で夏。ごく素直に「涼し」が生かされている。「松落葉」も夏の季語であるが、「涼し」がはたらく。
「松風にはらはらとこぼれる松落葉の音か――ふと、そう聞きまごうばかりに
水音が涼しくひびいてくることだ」
夏に入るコップに透いてパンダの絵 季 己