9月7日、三菱重工業は、日本初の月面着陸を目指す小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」とX線天文衛星「XRISM(クリズム)」を搭載した大型主力ロケットH2A47号機を、鹿児島県の種子島宇宙センターから発射した。
二つの機体は約50分後までに予定の軌道に投入され、打ち上げは成功した。H2Aの打ち上げ成功は2005年の7号機から41回連続となった。
SLIMは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した探査機。独自の画像処理技術などを駆使して、月面の狙った場所に誤差100メートル以内の高い精度で降り立つピンポイント着陸技術の実証に挑む。
順調にいけば約3~4カ月で月の周回軌道に到着し、その約1カ月後に着陸準備に入る。旧ソ連と米国、中国、インドに続く5カ国目の月面軟着陸を目指す。
XRISMは、16年に宇宙空間で交信が途絶し復旧を断念したX線天文衛星「ひとみ」の後継機。地球の上空約550キロを周回しながら、宇宙の形成に関わるとされる暗黒物質(ダークマター)の性質などを調べる。
H2A47号機は当初5月ごろの発射を目指していたが、今年3月にJAXAの新型主力ロケットH3初号機が打ち上げに失敗。原因の可能性があるエンジンの電気系統にH2Aと共通した設計があったため、発射が延期されていた。「以上INから転載」
2022年10月の小型主力機イプシロンロケット6号機が打ち上げを失敗しているので、今回、優等機H2A47号機の成功でJAXAは胸をなで降ろしたはずだ。
今後は、3~4か月後、日本初、世界5ケ国目の月面軟着に期待が掛る。「関連:3月7日」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます