8月31日、そごう・西武労働組合が業界では61年ぶりにストライキを敢行した。
しかし、そごう・西武の親会社セブン&アイ・ホールディングスは翌日の9月1日に、アメリカファンドのオートレスグループに売却した。
オートレスグループは、ヨドバシカメラと提携、池袋店の相当部分をヨドバシが占有する方針だ。
そごう・西武労働組合は、ヨドバシの編入によって売り場が縮小、現有従業員の削減に繋がる恐れを想定して反対したことが今回のストライキの主要目的だった。
新オーナーのオートレスグループは、さっそくそごう・西武の前社長を更迭、役員も執行権のない立場に追いやり、自社から社長などの新役員を送り込んだ。
組合との協議では、いきなり大変革は行わないことになったようだが、早晩、そごう・西武色を弱めていくことは目に見えている。
天保元年創業の名門デパートそごう・西武は現在全国10店舗あり、それぞれが地域と密接に繋がっている。しかし、新オーナーはアメリカの投資会社で恐らく投資に見合う利益優先であることは否定できず、今後、かなりシビアに対処してくることは目に見えている。
2006年からそごう・西武の親会社となったセブン&アイ・ホールディングスは、主力イトーヨーカ堂も全国の店舗を縮小している中で、今回アメリカ投資会社へ手放さざるを得なかったようだ。
その点から、そごう・西武の運営は今後さらに厳しくなることが予想される。労組はいっそう苦しい立場に追い込まれる恐れがある。「関連:8月31日」
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