アメリカの次期大統領トランプ氏は、環太平洋パートナーシップ(TPP)について来年1月20日の大統領就任後直ちに離脱すると述べた。
トランプ氏は、この他アメリカとメキシコ国境に壁を作ることについても実行することを示唆しているが、大統領選挙中に公言したその他諸々の方策については口をつぐんでいる。
それだけTPPについては、本気で反対していることが明らかになり、もし、アメリカがTPPから抜けた場合は定めによりTPPは瓦解することになる。
それなのに、今日も参議院特別委員会でTPPの議論をしているようだが、何なのかと疑問に思う。安倍晋三首相は、今までのTPP質疑の中で、先ず日本がTPP加入を決めてアメリカに決断を迫るようなことを言っている。
そのためもあってだろう、11月18日(日本時間)に世界主要国ではイの一番にトランプ氏と1時間半に亘って面談し、その際の感想としてトランプ氏を「信頼できる人物」と評価したがTPPについて早速期待を裏切られた。
安倍氏は、ロシアのプーチン大統領とも15回も会談したが、日本の唯一の要求とも言えるロシアからの北方領土返還についても、先ず帰ってこないことが予想されている。
世界を俯瞰する外交などと言って、歴代首相の中でも際立って外国訪問の多い安倍首相だが、今迄目に見える成果を上げていない。「関連:11月18日」