安倍晋三首相は、アメリカのトランプ次期大統領と会談後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するためペルーを訪れているが、19日夕(日本時間20日朝)、首都リマでロシアのプーチン大統領と会談した。
12月15、16日、プーチン氏の来日に向け、北方領土問題を含む平和条約交渉の進展状況を確認した模様だ。
日本側として。平和条約締結の条件は北方領土返還だが、安倍首相は国会で北方領土は4島一括が条件だと答えている。
これに対し、ロシア側からは北方領土は1島なりとも返還しないという情報があるが、日本側から、先ずは歯舞、色丹の2島返還を実現し、国後、択捉は次の段階でもよいという譲歩論が飛び交う。
歯舞、色丹の2島返還については、1956年の日ソ共同声明に盛られた内容であり、森喜朗元首相時代にもそんな話があった。
どうも、今回も例のロシア通を自認する鈴木宗男氏が口を挟んでいるようだが、2島返還ならとっくに可能性があった話で、これまで日本側としては4島一括返還を固持していたからここまで来たわけで、もし安倍首相が2島返還で手を打つとしたら背信行為そのものだ。
もっとも2島返還さえも難しいという話もあり、それならば何のために何回も日ロ首脳会談を行ったことにもなる。
経済交流だけでも良いということももっともだが、その場合は日本がロシアを一方的に支援をするような愚は犯さないようにするべきだ「関連:10月10日」