母の事

　今年７４歳になる母がシルバーカー（老人用の手押し車）が欲しいと訴えているので一緒に買いに行きました。

　息子としても抵抗がありました。

　とうとう自分の母親がこんな物を使うようになるとは・・・

　以前から病院通いをしております。

　静脈瘤からくる膝の痛みを訴えておりましたが、再検査の結果は内科から整形外科へと診療が変わりました。

　そう、年を重ねると軟骨が擦り減って痛みを感じる。

　近所で接骨院でもあればそちらでマッサージを受ける方が有効です。

　医者通いから比べると気持ち的にも楽なものさ！

　母は太り過ぎもあるので適度な運動も勧めなくてはならない。

　以前よりウォーキングをするように口うるさく言っております。

　もう、本人による自己管理の問題なのですが・・・


　私には兄と妹がおり、私もそうだが親と同居していない。

　でもそれぞれが車で５分と掛からない近所に住んでいるので何かあればすぐに誰かが駆けつけられる状態にあります。

　以前、川口でひとり暮らしをしている時に体を壊して入院をしている。

　夕飯は母の食事を食べに毎日実家に通います。

　私が親の事を一番知っている存在なのかな？

　自分ではそうは思わないのに、兄からはそのように言われるし責められる。



　実家の玄関にシルバーカーが置いてあるのを見たら兄も妹もショックだろうなぁ。

　日曜日に兄から電話があった。

　シルバーカーが小さくて安定が悪いだとか、私の品定めにクレームが付いた。

　明らかに現実を見たショック状態で電話をしてきたものだから喧嘩になる。

　ホームセンターでは８種類くらいの中からじっくり選んで、大きいものは荷物もたくさん積めるし体重をかけても安定しているが取り回しに苦労するだろう。

　初めて使う物だしあくまで一時的な補助具として使うことを前提としている。

　全ての理想を叶えるのはショッピングカートになってしまう。

　そんな説明をしてやっと兄も納得したけど、かなり動揺していたな。

　妹が同じ様なことを言いそうでやるせない思いの私。



　こんな事で一々兄妹喧嘩はしたくない・・・

　母の事と会社猫チャーボーの事が見事にダブってしまい、暗いトンネルから抜け出せない私でした。

　一つ一つ解決するしかないのだが気分はすぐれずに重たいままです。

　同世代ならどこの家庭にでもある悩みなのでしょうが・・・