「スーパーボランティア」として知られる大分県日出町の尾畠春夫さん(81)が8日午前、土石流に見舞われ行方不明者の捜索が続く静岡県熱海市を訪れた。市役所で「捜索活動に加わりたい」と職員に申し出たが、県外のボランティア受け入れは始まっておらず、認められなかった。

 尾畠さんは午前9時20分ごろ、市の災害対策本部に姿を見せた。「気づかないところにまだ行方不明者がいて、息をしているかもしれない。1人でも2人でも3人でも救いたいと思ってきた」と話していた。

 8日現在、市はボランティアを県内東部地区に住む人に限るとしており、活動についても現場の安全確保のめどが立ってから始めるとしている。(釆沢嘉高)