しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

喪章

2016-03-12 00:10:20 | 日記
地元の信用金庫では黒い布を日の丸の上に付けた喪章を掲げていた。



これも東日本だけで見られるのかな?

急いで会社に戻りテレビを点けて政府主催の追悼式典を観た。

14時46分、事務所で一人黙祷。

被災3県の代表による追悼の言葉が胸に響く。

岩手・宮城は津波で家族を失った遺族の言葉だが

福島は故郷を想う言葉だった。


私が福島に通っている頃は場所が特定される恐れから

写真もそうだけどブログでは書けない事が沢山ありました。

警戒区域の中に置き去りの猫を救出するシェルターの代表者は

福島に住民票を移しての活動でしたからね。

福島での活動の特徴は住民が不在という点です。

警戒解除された地区には実際に現地を観ているが

町の中は建物がほとんど残ったままです。

放射能レベルが下がれば元の生活が出来ます。

家族とバラバラの生活を送る事を嘆く住民がテレビに映る事も多いけど

亡くなった訳ではありませんし、東電から補償を受けた避難生活でもある。

津波被害を受けた被災者は自力再建をしなければなりませんからね。


父親が山形出身というのもあるがお得意の大工さんが涙ながらに語ってくれた

壊滅した生まれ故郷の石巻の様子を聞いて私は東北に向かいました。


福島の復興に必要なのは希望を捨てない事だと思う。

にゃんこはうすで出会ったおやじさんにはものすごい影響を受けました。

浪江町に新しい住宅を所有しながら内陸部での避難生活。

おやじさんはたった一人で浪江町の中の置き去り犬の救出を開始した。

保護した犬は飼い主さんが判明しても仮設では飼えないからと

にゃんこはうすの敷地内で保護してた時期もあった。

震災から時間が過ぎてしまうと犬小屋の中で餓死した犬も増えてきて…

双葉町・大熊町での無事に保護した犬の飼い主さんを探しに

埼玉の避難所での聴きこみもしたそう。

やっと見つけた飼い主さんに愛犬の写真を確認してもらっても

喜ぶどころか迷惑そうな態度をされて困惑したそう。

「原発事故さえ無かったら!原発に生活の総てを奪われた!」とか怒りに満ちている。

一時帰宅さえせずに福島を諦めた住民も多いのではないでしょうか。

ペットレスキューをされていた方も原発反対が多く

その辺の考えの違いは触れずにただただ、1匹でも多くの猫が助かる事を願い

私はキャットフードを支援し続けただけでしたけどね。


甥っ子達にも言い聞かせてます。

「都内で原発反対デモに参加してる連中は災害ボランティアとは違うんだよ

 個人の主義主張を訴えているだけだよ。復興の邪魔をしてるしね」

「ふ~ん」とつれない返事だが何時かは理解してくれるだろう。


時間は掛かるだろう。

でも福島はいずれ広島・長崎のように普通の暮らしが出来るようになるのです。

ただし、経済的な基盤が弱いのが心配です。

福島は必ず復興できるのです!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする