しゃちくんは野良猫ブログ

30年以上前になりますが自分探しのためにバイクで日本一周。
そして今、会社を畳んで田舎暮らしの準備中です。

自分で自分の首を絞める

2010-01-08 06:46:46 | 仕事のはなし
 新年の仕事始めはパワーボードの運搬でした。

 材木屋の看板を背負ったトラックでこれを運ぶのは格好悪い。

 しかも手降ろしをしなければならない。

 道路は通行止めにして職人さんに手伝ってもらい降ろして来ました。

 軽量発泡コンクリート板の粉が目の中に入ると洗眼剤で洗いましょうね!

 目をこすると真っ赤になります。

 今日は新木場の建材問屋にあるだけ、納めたばかりなのに追加であと60枚。

 ええっ?!製造中止になるの?

 旭化成のパワーボードと言ったら市場を独占している商品。

 押出成型板の野沢アスロックもあるけど市場規模がまるで違う。

 第一、木造建築の外壁材として積極的に普及させていたではないか?

 
 私は設計事務所に勤務しておりました。

 鉄骨 ALC造の建物の図面は「見積もりだけでもさせてくれませんか?」と言う営業マンの言葉に乗せられて図面を渡したら、最初に唾を付けたメーカー以外は手を出せないルールがあるから気をつけろ!と教わりました。

 3社で独占した業界ルール「チャンピオン制度」の事です。

 お互い不利益になる値引き競争は避けられる。

 まあ、この手の話は業界紙にまかせるとしよう。


 パワーボードの事である。

 フォークリフトで積み下ろしをする度に角が欠けたりのロスがあります。

 石膏ボードなんかでも同じようなロスはあるのです。

 何がいけないのか?

 閉鎖的な販売姿勢にあるのではないだろうか?

 売ってやってる的な姿勢はものすごく感じる。

 へーベルライト50㎜なんて茨城県の境工場まで引き取りに行かされる。

 現場名やら施工業者名を書いて、指定された日に片道1時間半~2時間もかけて高速道路も通らないあそこに行かされるのは苦痛。

 「計画的な生産をしている」が理由だそうだが、どう見ても広大な敷地に野積みにされている製品を積んでいるだけにしか見えない。

 まあ、これ以上書くとうちがどこの材木屋だか調査されると困るので・・・


 昨年、日東紡のソーラトンが生産を止める話題を書いている私です。

 これも市場を独占している商品。

 流通のシステムもひどいものだ!


 どちらのメーカーにしても努力が足りないぞなもし。

 今まで作り上げた先輩社員の苦労を考えてみるべし!

 簡単に「採算が合わないから撤退する」なんて結論付けない事だ。

 新しい商品を開発して軌道に乗せるのは大変な時代なのです。

 相当な数の雇用も失う。


 関係各位は今日のタイトル「自分で自分の首を絞める」をもう一度考えてみてはいかがでしょうか?
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする