すこやか人生まっしぐら

人生健康が一番!

暑邪(しょじゃ)

2014-08-18 22:01:12 | 障害・病気・治療

暑邪とは、盛夏の時期にのみ現れる邪気です。

特徴

(1)暑邪は陽邪であり炎熱する性質がある

暑は陽性の邪気であり、炎熱(炎のように上に燃え上がり発熱する)という特徴があります。したがって、暑邪による病気では高熱・顔が赤い・大汗をかく・煩渇(著しく咽が乾く)等の症状が現れます。

(2)昇散する性質があり、気や津液を消耗する

暑は熱の邪で昇散(発散)という性質がある為、汗を大量にかかせます。

すると汗に伴って、津液や気も消耗してしまい気陰両虚という病床を引き起こします。体が暑い・大汗をかく・のどが乾く・水を欲しがる・息切れ・脱力感・四肢の痙攣などの熱中症や日射病の症状がよく現れます。また盛夏は夏に対応し、

夏は心と密接な関係があることから、動悸・突然昏倒・人事不省(意識を失う)等の症状が現れることがあります。治療には急いで体の熱を取り去るとともに、水分を補給し失った気と津液を補います。

(3)暑は湿邪を伴いやすい

夏は単に温度が高いだけでなく湿度も高く、しかも水分を良く取るので

湿邪の影響を受けることが多々あります。このため四肢の倦怠感・胸部や腹部の不快感・吐き気・下痢など、湿の停滞による症状を伴うこともあります。ちょっと矛盾するようですが、津液を補う事と、湿邪を取り去る事をうまく用いることが湿邪対策のポイントになります。

水分の摂りすぎや(摂らなさすぎもよろしくない)油、甘いもの、冷たいものの摂りすぎには気をつけてくださいね。

秋には燥邪の講習会も行いますので、ご興味のあるかたはぜひご参加ください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする