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日本海沿岸ニシン漁獲速報(3月10日) 1,657㌧・前年比83%、石狩湾1,300㌧超

2017-03-23 09:29:49 | 系統通信

 産卵のため来遊する日本海沿岸のニシン漁(刺し網・定置網)は、3月10日現在で1,657㌧と豊漁だった前年同期の83%まで回復し、3年魚主体の漁獲が続いている。
 道水産林務部水産振興課普及指導員のまとめによると、解禁から3月10日までの累計漁獲量は、後志管内が328㌧、石狩管内が1,328㌧の計1,657㌧。前年同期の2,000㌧に比べ82.9%。2014年、2015年の最終漁獲(1,100〜1,400㌧台)を上回っている。主な産地の石狩湾漁協の厚田本所が671㌧、石狩支所が436㌧、浜益支所が221㌧、小樽市漁協が197㌧、東しゃこたん漁協68㌧、余市郡漁協63㌧となっている。
 道総研中央水試が10日に石狩湾漁協厚田本所で実施した漁獲物調査によると、湾内では全体的に薄漁の傾向が進んでいるが,厚田方面では比較的まとまった漁が続いている。例年どおり,型は既に小さく,オスは大中主体,メスは25入り(5㌔)から細手のサイズが主体。ニシンは雌,雄ともに完熟状態で、水温は例年に比べると以前低めだが,先月中頃を底に昇温傾向にあり、産卵は随時行われている。

 年齢別では、尾叉長26cmにモードをもつ3年魚(2014年級)が大半を占め、「来期への獲り残しの確保や次世代資源の造成とのバランスを考える段階」としている。



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