国がロシア水域のサケ・マス流し網禁止に伴う試験操業として行っている曳き網漁の漁船「第68善龍丸」(乗組員17人・199㌧)が13日午前、花咲港に帰港し、ベニザケ、シロザケ、カラフトマスなど約48㌧を16日水揚げした。
同船は6月15日から7月10日まで、ロシア水域で22日間、105回の操業を行った。今年は、操業期間を延長し、曳き網の網口の面積を1.6倍に広げ、漁獲割当量95㌧の50%を消化した。
魚種別の漁獲量と割当消化率は、ベニが約3㌧(前年0.8㌧)で12.2%、シロが約7.8㌧(同2.6㌧)で31.3%、マスが36.8㌧(同9.5㌧)で92.1%の合計47.7㌧で50.2%。前年の約12.8㌧の3.7倍となった。
海洋システム協会では「漁具の改善、期間延長の効果が出た」とし、さらに適正な漁期の見極め、網目の調整などを行ってよりベニザケの漁獲を増やしたい考えだ。
17日花咲市場でセリにかけられた塩ベニは、平均目回り2㎏以上の特上品が㎏当たり9千円(前年約7千円)近い超高値で取引され、根強い「本ちゃんベニ人気」を見せつけた。
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