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2021年秋サケ来遊予想 前年比8%減・1,677万尾と近年最低の不漁見込みか

2021-06-28 20:53:26 | ニュース

 道総研さけます・内水面水試は、2021年の秋サケ来遊を不漁だった前年より8%少ない1,677万尾と予想している。サケの成熟年齢の若齢化が進んでいることから、従来のシブリング法を基本に若齢年級のデータを使って分析を行い、予測値を算出したという。6月28日に開かれた道連合海区漁業調整委員会(書面)で報告された。

 昨年の秋サケ来遊は1,833万尾と平成以降最も少なかった2017年(1,737万尾)並みの低い水準にとどまった。主群である4年魚(2016年生)と5年魚(2015年生)の来遊がともに低かったことによる。

 今年は5年魚が昨年より増えるものの、4年魚は昨年より4割程度少ないと予想され、全体の来遊水準を押し下げ、平成29年をさらに下回る近年では最低の不漁となる見込みだ。

 地域別にみると、前年を上回るのは日本海北部と日本海中部のみで、えりも以西日高、同胆振、同道南は前年を2割以上下回る見込みだ。オホーツクは約880万尾で全道の5割以上を締めるが、前年対比の落ち込みも大きく、日本海は全体で約350万尾を上回る予想で、全道の2割を占めるなど、前年からの好調を維持する模様だ。

 地区によっては親魚捕獲が目標を大きく下回ることが懸念され、根室、えりも以東の全地区、えりも以西道南ではより踏み込んだ親魚・種卵確保の対策が求められる。



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