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2022秋サケ定置スタート 日本海は河川そ上好調、今期も豊漁を期待 新たな需要で高値期待、不確定要素も

2022-09-06 16:14:03 | 系統通信
 
 今シーズンの秋サケ定置網は8月30日の日本海北部からスタート、親魚捕獲のため操業始期を遅らせたえりも以東・十勝、えりも以西・日高、胆振が次々に解禁され、9月上旬で全道の網が出揃った。オホーツク海が解禁される10日過ぎに定置網が本格化する。
 走りの漁は、魚体もこぶりで、来遊群も薄く、スローな序盤となりそう。昨年約2800㌧をあげ豊漁にわいた石狩湾漁協(丹野雅彦代表理事組合長)は、9月2日に初日を迎えたが、台風来襲を見越して網入れも十分ではなく、石狩本所では約400本、3日は1600本をあげたが、本格的な漁はシケ明けとなった。昨シーズン同様、前中期の安定化をめざし漁を続けている。
 日本海の来遊は、456万尾で前年比37%増が予想され、中部は205万尾・27%増と3年連続の豊漁が期待される。漁期前から河川そ上も好調で、千歳川のふ化場では8月末で2万2千本が捕獲され、前年同期(7700本)の三倍に。
 秋サケをめぐる流通状況は、円安、ウクライナ侵略の影響で輸入サケ・マスが高騰する中で、新たな国内需要が見込まれ、一段底上げされた高騰も予想される。その一方で制裁で米国を締め出されたロシア産ベニが大量に流れ込むという構図も報告され、不確定要素も大きい。
 また、今年は「石狩市三大秋祭り」を3年ぶりに開催し、浜益(18日)、厚田(23日)、弁天町(24、25日)で生秋サケの即売会も復活し旬の味覚を求める市民のニーズに応える。



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