水産庁は、9月4〜7日まで開かれる中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会にクロマグロ漁獲枠の引き上げを提案する。資源回復を踏まえ、来年から30㎏未満の小型魚、30㎏以上の大型魚ともに、漁獲枠を15%引き上げ、漁獲量が上限に達しなかった場合、最大5%まで翌年に繰り越す。これが実現した場合、日本の漁獲枠は大小合わせ8,889㌧から1万222㌧に拡大する。
現行の第4管理期間の追加枠(北海道分・大型魚51.4㌧)は、8月23日までパブリックコメントを実施し、その結果をまって水政審資源管理分科会に諮問される。道はくろまぐろ数量管理委員会を開き、配分を決め、一連の手続きを経て9月下旬に実行される。なお、8月7日の水政審資源管理分科会で「くろまぐろ部会」の設置を決め、TAC法に基づくクロマグロの漁獲可能量の配分方法に関する調査審議を行う。委員は、田中栄次分科会長代理(東京海洋大学教授)ら3人で、第5管理期間以降の配分のあり方について現行の見直しなど参考人のヒアリングなどを踏まえ検討し、総合討論を行って考え方をまとめる。
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