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道総研さけます・内水面水試が秋サケ来遊予測 3,070万尾と前年比3割増、5年魚の来遊に期待

2019-06-25 06:55:41 | ニュース

写真は、前年の2倍と復活の期待がかかるえりも以東(広尾)の秋サケ

 道総研さけます・内水面水試は、6月24日に開催された道連合海区漁業調整委員会で、今年の本道沿岸における秋サケの来遊(河川そ上も含む)が前年実績に比べ3割増の3,070万尾と予測した。

 同水試さけます管理グループの畑山誠研究主幹が発表したもので、昨年は2,317万尾と平成に入り29年(1737万尾)に次いで少なかった。5年魚が283万尾と平成以降最も少なかったのが原因。今年は平年並みだった4年魚(1,835万尾)が5年魚で帰り、平年並みと予想されるため、30,704千尾と前年比132.5%の増加を予測している。

 地区別にみても日本海北部を除き、全地区で昨年の来遊量を上回り、オホーツク15,164千尾(前年比128.8%)、根室5,222千尾(同131.9%)、えりも以東3,446千尾(同202.6%)、えりも以西4,999千尾(同120.1%)、日本海1,874千尾(同119.5%)と各海区とも伸び率は高いが、不漁だった前年の状況を考慮すると、全体として平年並みまで回復するとは言えない水準。

 一方、河川の親魚捕獲は不足する地区が予想されるなど依然として厳しい状況にある。特に根室南部は前中後期ともに不足し、計画(112.1千尾)に対し43%(48.7千尾)の不足を予想。えりも以東の東部も中後期で不足し、計画(121.3千尾)に対し28%(39.9千尾)の不足を予想しており、再生産に必要な種卵確保が難しく対策の検討と実施が求められる。



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