水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

日本海ニシンは豊漁、大型主体で魚価安の現象も

2020-02-14 11:41:10 | ニュース

 2千㌧前後の漁獲が予想される日本海の石狩湾系ニシン漁は、沿岸の刺し網漁が

1月中旬からスタートしたが、このほど道水産林務部水産振興課普及指導員が1月

末現在の漁獲状況速報をまとめた。石狩と後志の両振興局管内で167㌧と前年同期

の121㌧に比べ約4割増となっている。石狩湾漁協では100㌧(厚田58㌧、石狩36

㌧、浜益6㌧)と前年同期の2倍に達した。

 道総研中央水試によると、石狩湾漁協の厚田、石狩地区は1月上旬~中旬に行っ

た調査ではほとんど漁獲されない状況が続いたが、27、28日にまとまった漁獲が

あった。メスはすべて完熟状態、尾叉長30㎝以上(平均体重300~400g台)の

大型個体がほとんど。厚田では、5年魚(2015年級)が全体の6割、石狩では主群

となる4年魚(2016年級)が5割を占めていた。また、小樽市漁協でも27、28日に

まとまった漁があり、メスの完熟度は全体の9割弱と推定され、尾叉長30㎝前後

(平均体重343g)の大型個体で、4年魚が6割弱を占めた。全体として中盤から

主群になると予想していた4年魚が序盤からかなり来遊している。

 その後、厚田地区では2月に入り、1日70㌧、30㌧といった大量漁獲があり、魚

価が低迷している。豊漁が続く中で、魚価対策が必要になってきた。

 札幌市中央卸売市場の1月分のニシン入荷状況をみると、石狩産は66㌧、2,040

万円で㎏単価308円。後志産は26㌧、933万円で、㎏単価360円。全道では127㌧、

4,499万円で、㎏単価354円。前年同期に比べ4割ほど数量が多く、金額は2割強上

回った。㎏単価は1割強下がっている。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿