水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

令和4年度本道イワシ利用試験操業が終漁 数量は伸び悩んだが、単価アップで金額カバー

2022-11-17 06:32:26 | 系統通信
 道水産林務部漁業管理課によると、道東で行われているマイワシを対象にした資源操業が終漁し、全体に数量は伸び悩み、TAC消化率は低迷したが、単価が前年の1.8倍にアップし、金額の落ち込みをカバーした。
 サケマス代替で行われているサバ類・マイワシ試験操業は、5月1日から7月31日まで行われ、10隻が2,552㌧(前年比37.4%)を漁獲し、TAC1万1,300㌧の消化率は22.6%にとどまった。単価が㌔60円と前年の1.8倍に上昇し、金額は1億5,401万円と前年の7割程度まで追いついた。サバ類の漁獲は1㌧未満にとどまった。
 一方、マイワシ試験操業(資源利用)は、10㌧未満が6月1日〜10月15日、20㌧未満が6月16日〜9月30日、50㌧未満が8月1日〜9月20日まで合わせて36隻が2,831㌧(前年比113.3%)を漁獲し、TAC1万3,700㌧の20.7%の消化率にとどまった。しかし、単価が㌔70円と前年の1.8倍で推移し、金額は1億9,733万円と前年の2倍に達した。

道東サンマ漁の動向(11月10日) 11月に入り5千㌧、オホーツクサンマ復活

2022-11-17 06:24:18 | 系統通信

 漁業情報サービスセンター(JAFIC)によると、11月10日の全国サンマ水揚げ状況は、11月に入って5千㌧を水揚げし、累計では1万6千㌧を超えた。7日には今期最高の1日1,200㌧余が水揚げされ、羅臼沖で漁場が形成されるなど、5年ぶりのオホーツクサンマが発生。㌔平均単価も600円台後半から500円を切るレベルに落ち着いてきた。日本一のサンマ水揚げを誇る花咲も11月に入り10日までに2,700㌧の水揚げがあり、一気にペースアップしてきた。
 JAFICが11月9日に発表したサンマ中短期漁況予報では、今後の見通し(2022年11月中旬~12月下旬)のポイントは「道東海域では、11月中旬は断続的な来遊があるが、来遊量は少なく、終漁となる」。今年は、前年同様、道東海域に漁場は形成されず、道東海域における来遊量は極めて少ない。主漁場は道東海域より東~南側の公海であった。1日1隻あたり最高で31トン程度と少なく10月中旬よりも少なくなった。CPUE(1網あたりの漁獲量)は10月中旬とほぼ同じであり、前年より少ない水準であった。これらのことから、引き続き魚群は沖合に分布しており、分布量は少なかった。なお11月に入り、オホーツク海の羅臼沖に漁場が形成されている。

秋サケ沿岸漁獲速報(10月31日現在) 2,800万尾・600億円、日本海500万尾突破で終漁 10月の漁獲1,600万尾と全体の6割近くが集中

2022-11-17 06:17:57 | 系統通信

 本道沿岸に来遊する秋サケを漁獲する定置網漁は10月末までの累計水揚げが約2,800万尾となり、7年ぶりの3千万尾台が見えてきた。日本海は500万尾を超える記録的な豊漁に恵まれ、10月末で終漁した。魚価は10月下旬になっても下がらず、漁獲金額は600億円を突破した。
 道連合海区漁業調整委員会によると、10月31日現在の秋サケ沿岸漁獲速報は、2,796万5,605尾で前年同期より1180万7,830尾多い173.1%。金額は608億1,431万円で175億4,515万円多い140.5%。旬ごとの漁獲尾数は10月上旬の850万尾、中旬の508万尾、下旬の236万尾台とペースダウンしているが、10月中に1,600万尾と全体の約6割が集中した。下降カーブは緩く、オホーツクで下旬144万尾、特に東部は95万尾の上乗せがあった。根室も下旬で50万尾を漁獲した。
 道漁連の日報でも10月31日現在で7万5千㌧程度と前年同期より6割以上多く11月に入っても斜網、根室北部の水揚げが続いているため、8万㌧の最終ラインが見えてきた。