水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

北海道秋サケ沿岸漁獲速報(11月10日現在) 1,650万尾・439億円突破、前年比数量7%・金額29%

2021-11-17 10:06:42 | ニュース

 本道の秋サケ沿岸漁獲は早くも終盤を迎えつつある。1,650万尾・439億円と前年同期に比べ数量が7%・金額が29%増で推移している。数量は前旬に比べ約35万尾上乗せしたが、終漁を迎えている地区も多く、伸びは止まりつつあり、価格は高止まりを続けている。

 道連合海区漁業調整委員会の速報によると、11月10日現在の秋サケ沿岸漁獲は全道で1,649万9,595尾と前年同期の107.1%。漁獲金額は439億3,673万円と同128.7%。道漁連の水揚げ日報によると、10日現在は約4万7,100㌧で前年同期の5%増。漁協では宗谷管内の枝幸漁協が4,800㌧、北見管内の網走漁協が4,200㌧と4千㌧の大台を超えている。網走海区漁業調整委員会によると、11月10日現在の平均回りは3.3㎏、単価は㎏863円と、魚体はほぼ前年並みだが、価格は2割アップとなった。

 連合海区のまとめを海域別にみると、尾数で前年同期を上回っているのはオホーツク(1,038万尾・23%増)、根室(179万尾・14%増)で、日本海(282万尾)が前年並み.えりも以東(100万尾・2%減)も前年実績に近づいている。同以西(51万尾・68%減)は大幅に下回っている。金額はえりも以西を除き前年同期を上回っている。

岩手県秋サケ漁獲速報(11月10日) 前年比5割減

 岩手県の秋サケ漁獲速報は、11月10日現在で6万尾、115㌧、1億1,200万円と不漁だった前年同期に比べ、尾数で45%、重量で50%、金額も45%を超えるダウン。前年を上回る極端な不漁が続いている。㎏平均単価は1,151円で17%アップとなった。平均目回りも約2.6㎏で前年同期より1割小さい。