全国のサンマ水揚げは過去最低水準だった前年の7割にとどまっている。11月に入り10日までに2,650㌧を水揚げするなど、漁獲が上向いているが、前年の半分というペースは変わらない。全さんま(全国さんま棒受け網漁業協同組合)によると、10月末の全国サンマ水揚げ量は9,440㌧で1万㌧に届かず、前年同期の73%となっている。単価(10㎏当たり)は6,380円で、前年を6%下回っている。水揚げ金額も60億2,318万円(前年比79%)2割下回った。
道内の水揚げは7,652㌧で前年同期の97%。単価(10㎏当たり)は6,040円で同94%。金額は46億2,144万円で同91%となっている。このうち、サンマ水揚げ日本一の花咲は6,707㌧と前年同期を6%上回った。厚岸が829㌧と続き、釧路は115㌧と振るわなかった。
漁業情報サービスセンターによると、11月の全国サンマ水揚げ量は10日までに2,650㌧となり、4日には今シーズン最高の1日約1,150㌧の水揚げがまとまった。その分11月上旬の単価は642円/㎏と10月の723円に比べ1割ほど安くなっている。
11月上旬〜12月中旬の漁況予報は①道東海域では11月上旬は断続的な来遊で、終漁となる。②三陸海域では断続的な来遊量がある。③常磐海域では11月中旬になると断続的な来遊があるとしている。