水産北海道ブログ

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全国サンマ水揚げ状況(10月末) 1万㌧切る過去最低、道内も花咲がわずかに上回る 11月に入り1千㌧超える日も、伸び悩みのまま終漁か

2021-11-11 11:57:21 | ニュース

 全国のサンマ水揚げは過去最低水準だった前年の7割にとどまっている。11月に入り10日までに2,650㌧を水揚げするなど、漁獲が上向いているが、前年の半分というペースは変わらない。全さんま(全国さんま棒受け網漁業協同組合)によると、10月末の全国サンマ水揚げ量は9,440㌧で1万㌧に届かず、前年同期の73%となっている。単価(10㎏当たり)は6,380円で、前年を6%下回っている。水揚げ金額も60億2,318万円(前年比79%)2割下回った。

 道内の水揚げは7,652㌧で前年同期の97%。単価(10㎏当たり)は6,040円で同94%。金額は46億2,144万円で同91%となっている。このうち、サンマ水揚げ日本一の花咲は6,707㌧と前年同期を6%上回った。厚岸が829㌧と続き、釧路は115㌧と振るわなかった。

 漁業情報サービスセンターによると、11月の全国サンマ水揚げ量は10日までに2,650㌧となり、4日には今シーズン最高の1日約1,150㌧の水揚げがまとまった。その分11月上旬の単価は642円/㎏と10月の723円に比べ1割ほど安くなっている。

 11月上旬〜12月中旬の漁況予報は①道東海域では11月上旬は断続的な来遊で、終漁となる。②三陸海域では断続的な来遊量がある。③常磐海域では11月中旬になると断続的な来遊があるとしている。


漁協系統が赤潮対策で鈴木知事に緊急要請 漁場の早期回復、新たな資源回復・増大対策の創設 漁業者・漁協への金融対策、セーフティーネット構築を

2021-11-11 11:53:41 | ニュース

 在札漁協系統5団体の代表は10日、道庁を訪れ、鈴木直道知事に要請書を手渡し、漁業被害の早急な把握に基づく緊急支援を求めた。系統団体は川崎一好道漁連会長、深山和彦信漁連会長、福原正純共済組合長・共水連道事務所長、阿部国雄全国漁業信用基金協会道支所運営委員長の団体長が久々に顔を揃え、各団体の常勤役職員も同行して要請行動を展開した。

 最初に佐藤卓也水産林務部長に要請したあと、道議会で佐藤禎洋水産林務委員長らに陳情した。最後に知事会議室で、鈴木知事に要請書を手渡し、実効性のある対策を強く求めた。

川崎会長は「道や国、議員の方々が現地に入り、いろいろと赤潮被害を確認して頂いた。しかし、漁業者が実際に操業してみないとタコやウニの被害はわからないのが実態で、稚ウニやマツカワなど未だに被害が続いている。コンブなどへの影響も不安で、来年どのくらい成長するか不安」と述べ、被害状況の早急な把握、原因究明と広域的なモニタリング体制、漁場の早期回復と新たな資源回復・増大対策事業の創設、資金繰りに困る漁業者・漁協への金融対策、漁業者・漁協経営のセーフティーネット構築を求めた。

 これに対し、鈴木知事は「赤潮対策は漁協系統と一体で進めていきたい。5つの要望項目は、漁場回復など被害を受けた漁業者、漁協の経営再建に必要な課題と重く受けとめたい。太平洋沿岸に広範に広がった赤潮は、これまでにない甚大な被害をもたらした。すでに川崎会長とはいっしょに金子農林水産大臣にも窮状を訴えた経緯がある。道として赤潮被害の全容把握を行い、試験研究機関と協力して原因究明を進める。今回の赤潮によって被害が複数年にわたり長期化する恐れがある。そのため、複数年の被害に対応した新たな支援の枠組みを構築する必要がある。国の補正予算に合わせ、支援の実現に向け漁協系統としっかり連携し、国への働きかけを強めて行きたい。何よりも漁業者が安心して漁業を営めるよう力を尽くす」と述べた。

 川崎会長は要請後の記者会見で赤潮被害の広がり、影響が見通せない現状に触れ「太平洋岸に点在する人口1万人足らずの町が崩壊する事態も起こりうる。何としても国、道に赤潮被害を繰り返さない、影響を最小にとどめる力添えをお願いしたい」と語った。また「今回のかつてない危機を道といっしょに乗り越えていかないと、太平洋の沿岸漁業は存続できない」との強い危機意識を表明した。


2021年11月9日(火)発行/北海道漁協系統通信第6595号

2021-11-11 11:50:52 | 系統通信

自民党道連と道が太平洋漁業被害の意見交換
甚大な被害の実態を現場から聞き国への要望まとめる

赤潮対策で道が100億円の基金創設を国に要望
道議会水産林務委員会でも道の対応、浜の危機を質疑

令和4管理年度サンマTAC15万5千㌧に設定

日本公庫札幌支店「サンマの不漁」相談窓口の設置

ロシア極東・道のシロザケ生産量12万㌧(10月末)

釧路西部海域毛ガニかに篭漁(10月末)
第二期突入 10月末実績は2.16㌧・2,892万円

北日本漁業経済学会第50回大会シンポジウム
「新水産政策下におけるTAC制度の課題」
北海道のスケソウ、ホッケなどを事例に方向性探る

『道漁連70年の歩み』を発行、関係先に配布
平成時代を中心に激動乗り越え、ポストコロナを展望

11・12月に根室振興局が「放血神経〆」技術研修会


2021年11月5日(金)発行/北海道漁協系統通信第6594号

2021-11-11 11:39:23 | 系統通信

令和3年秋の叙勲
羅臼漁協前組合長の田中勝博氏に旭日単光章の栄
高原元道副知事に瑞宝中綬章、武内元道水産林務部長に瑞宝小綬章

水産庁が漁船の安全対策優良団体10団体を表彰
道内受賞者はひやま漁協上ノ国支所など計5団体

道東太平洋赤潮漁業被害(10月29日)
ウニなど総額80億円、日高でツブ・タコ・ナマコ被害も

道外国貿易概況 令和3年9月分
水産物輸出64億円と前年比9割増、中国向けホタテ増加
輸入も82億と9割増、ロシアからのウニ急増2.3倍

北海道秋サケ沿岸漁獲速報(10月31日現在)
1,615万尾・429億円突破、前年に比べ数量1割・金額3割増

生スルメイカ漁獲動向(10月末)
道内は羅臼、室蘭、苫小牧で300㌧台

道が北海道漁船統計表(令和2年)を公表

11月8日からWEBで漁協経営推進会議を実施、道漁連