水産北海道ブログ

北の漁業と漁協がわかる情報満載です

網走管内サケ・マス漁獲(10月10日現在)サケ623万尾・2割増、金額137億円・3割減

2018-10-12 16:02:04 | ニュース

 網走管内(雄武〜ウトロ漁協)の秋サケ漁獲は、尾数は前年を上回っているものの、平均目回りが3㎏強と小さく、価格安で金額は大きく下回っている。

 網走海区漁業調整委員会によると、10月10日現在の秋サケ漁獲は、623万3,690尾(前年同期比119.0%)、1万9,544㌧(同102.2%)、136億7,642万円(同67.1%)。平均目回りは3.14㎏(同86.0%)、平均㎏単価699.8円(同65.7%)。

 マスは544万133尾(同585.8%)、7,502㌧(492.0%)、26億4,951万円(同382.8%)。平均目回り1.36㎏、平均㎏単価353.2円。


2018年10月12日(金)発行/北海道漁協系統通信6358号

2018-10-12 12:04:46 | 系統通信

道が「栽培漁業のあり方」検討
収益性期待できる地先種、収支の改善、拠点センターなど
道栽培漁業推進協議会、現地意見交換会開き意見集約図る

クロマグロ資源管理で留萌の漁業者が国、道を提訴
行政の怠慢で漁獲枠が実質ゼロになったと漁業の回復
6年分の小型魚の休漁による損害約3,700万円賠償求める

平成30年度第1回全道JF共済推進協議会
7月改正チョコー効果で純新規128億円、前年の3割増
くらしも順調、新規151億円と年間計画の7割弱を達成

2018年度の漁協系統功労者表彰受章者決定
北海道からは佐藤(松前さくら)・今(北るもい)組合長ら6名

平成30年度 羅臼(元揃養殖)共同値決会
走1等・2等前年同、3等以下3%強の高で妥結名

15日(月)から胆振総合振興局が「いぶりお魚フェア」開催 

「農林漁業出前講座」が別海高校で開催


道が「栽培漁業のあり方検討」 収益性期待できる地先種、収支の改善、拠点センターなど

2018-10-12 11:47:14 | ニュース

 道はヒラメ、マツカワなど従来進めてきた広域種の栽培漁業の現状と課題を踏まえた「栽培漁業のあり方の検討」を行い、10〜11月に道栽培漁業推進協 議会、現地意見交換会開き意見集約を図り、年度内に論点を整理する方針を明らかにした。10月9日の道議会水産林務委員会(冨原亮委員長)で道水産林務部の生田泰水産基盤整備担当局長が説明した。

 道は、北洋漁業からの撤退などから、栽培漁業による沿岸漁業の振興を図り、現在では栽培漁業のウエイトが本道漁業生産の数量・金額ともに5割を超える(平成28年度)。

 近年は、秋サケ、ホタテ、コンブの早期回復や安定化に向けた取り組みを進める一方で、ナマコの種苗放流が増大し、ウニやカキ養殖など地先種の栽培漁業が広がっている。

 また、日本海での拠点センターの整備や栽培漁業基金の造成を経て平成10年3月に「海域拠点センター構想」を策定し、広域種の大量種苗放流を主体に海域の栽培漁業を進めている。その結果、ヒラメは722㌧、マツカワは136㌧と近年の年間生産数量が目標を達成している。

 ところが①収益性が期待できる地先種の増養殖に対するニーズへの対応が求められる②広域種の種苗放流は、受益者である漁業者負担と基金運用益で事業が成り立つことを前提に実施しているが、魚価の低迷から事業収支が悪化している③拠点センター未整備地区(えりも以東、オホーツク)では、広域種のメドが立たず、構想の実現が見込めないといった課題に直面している。


トドなど海獣類の漁業被害状況(平成29年度)5億6千万円と大幅減少、トドも4億2千万円減

2018-10-12 11:41:20 | ニュース

稚内・弁天島に上陸したトドの大群(写真:道総研・稚内水試提供)

 道水産林務部水産振興課がまとめた平成29年度(4月〜3月)の海獣類による漁業被害は、全道で15億6,139万円と前年より5億7,880万円、27%減少したが、いぜんとして15億円を超える大きな被害が続いている。

 海獣別では、トドが11億7,870万円で全体の4分の3を占め、前年に比べ4億1,900万円(26%)減少。次いでアザラシが2億5,545万円と同633万円の微減。オットセイは1億2,724万円と同1億5,347万円(55%)の大幅な減少。

 振興局別では、宗谷、留萌、石狩、後志、桧山で11億6,049万円と、日本海側が全体の7割強を占める。また、根室で2億6,582万円、日高で6,010万円と多い。全道的に漁業生産が下がっているだけに海獣類の漁業被害は深刻だ。

 一方、トドの採捕は、26年度に枠が倍増したあと着実に実績を積み上げており、28年度は540頭と前年より20頭多かったが、29年度は464頭にとどまった。

 道によると、宗谷管内の弁天島に来遊が集中したこと、沿岸域への寄り付きが少なく採捕が難しかった、漁海況条件などで採捕機会の減少といった理由で減少したという。今シーズンは採捕枠の取り残し分を勘案し、採捕枠を591頭とした。

 水産研究・教育機構の北海道区研究所によると、トドの来遊状況は、道北海域で弁天島を中心に数千頭が集中している半面、道央海域は出現がわずかとなっている。ただし、祝津〜積丹岬では遊泳個体が多く、祝津に上陸した個体は最大100頭ほどを観察した。また、道南海域も出現がわずかだった。