US発 ひとりよがりおたく日記 (不定期)

主に映画の感想。管理人が気に入った映画があった時だけしか更新されないブログ。

「ラ・パロマ」La Paloma (1974)

2004-12-23 15:00:37 | cinema
好きな映画紹介シリーズ第2弾です。
前回書いた「アメリカの友人」に俳優としてカメオ的に出演も
しているスイス出身のダニエル・シュミット監督の作品。
最近見ていないので、ストーリーは一部あやふやですが、お許しを。

青年貴族イジドール(太めで、イケてない)は美しい娼婦の
歌姫ラ・パロマと出会う。ラ・パロマは死の病にかかり、
イジドールの求愛を受け入れる。イジドールの愛で、ラ・パロマは
奇跡的に回復する。しかし、彼女の浮気がきっかけで、イジドール
への復讐として特別に調合された秘薬を密かにのむ、ラ・パロマ。
彼女の死後、イジドールが墓を開けてみたら・・・。

愛の駆け引きや、生と死、美と醜などがところどころオペラ
仕立てで描かれます。どこまでが幻想で、どこからが現実なのか?
とても不思議な雰囲気の作品です。
私ははじめに見たとき、雰囲気にはまり、とても衝撃を受けました。
最後の手品師の、トランプを操りながらの、
"Pour vouz, toujours, souvenir, souvenir, souvenir."
って台詞、いつまでも心に残ります。
(フランス語出来ないので、綴りが間違ってたらすみません。)

ダニエル・シュミットの幻想的な作品として、もう一つ、私が
はまったのは「デジャヴュ」(原題は"Jenatsch")というのもあります。
こちらは設定は現代で、話の背景は全く異なるんですが、幻想的な
雰囲気は似ています。

両方とも、私としては10点中8点か9点はあげたい作品なんですが、
imdb(映画データベースサイト)によると、「ラ・パロマ」は10点中
4.9で「デジャビュ」は5.6点でした。
ちなみに前回書いた「アメリカの友人」は7.0点になってます。
この点からも見えるように、「ラ・パロマ」はやっぱりかなり特殊な作品
ってことかな。はまる人ははまると思います。
goo映画の紹介ページ(ご参考に)