降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★あ、新聞に桜が咲いている。

2016年04月01日 | 新聞


あ、新聞に桜が咲いている——。
3月31日付東京新聞(中日新聞東京本社発行)フロント1面=写真
なんとなく、いい紙面。

トップに、ドーンと満開桜の6段写真。
M(マゼンタ)100%の太M(明朝体)地紋をあしらい「今年も平和咲く」(⬅︎〝平和〟を出すところが東京新聞らしい)。
Pシャドーダウン(写真の濃度を落とす)で、全文G(ゴシック)の記事。
レイアウト的には、「今年も平和咲く」は題字横あたりのP右上に置き、シャドーダウン記事と絡めて、右上から左下に流れるようなチドリ風にすればより美しかったかも——ということはさておき。
左カタで、しっかり生活者目線の
「4月 家計は肌寒く」
記事とインフォグラ。
浮かれてばかりじゃいられないぜ、というメッセージ。

護憲、反原発、反政権、平和、ジェンダー、生活者目線を前面に、〝併読紙〟といわれてきた東京新聞が、3年前ぐらいからガラッと変わってきたのが分かる(中日名古屋本社との記事関係はおいといて、と)。
独自のネタと、ウリの「こちら特報部」はゲリラ的で面白い。
あとは、記事中の和数字を洋数字表記にすればもう少し読みやすく分かりやすくなるのだけどなぁ……とチラリ思うのだ。

*首都圏紙で和数字表記は「東京」だけ
例えば——
「社会保障では、年収三百六十万円未満の世帯で、保育所や幼稚園の保育料が軽減される。一方、国民年金の保険料が月六百七十円上がるほか、紹介状なしで大病院を受診すると、初診で五千円以上の負担などを求められる」

「社会保障では、年収 360万円未満の世帯で、保育所や幼稚園の保育料が軽減される。一方、国民年金の保険料が月 670円上がるほか、紹介状なしで大病院を受診すると、初診で 5000円以上の負担などを求められる」

和数字ばかりだと黒っぽく感じる。。
ちなみに、横組みだと数字は二分(にぶん)なので、二分アキを入れると読みやすくなるようだ。