降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★この訂正、明日は我が身。

2013年09月10日 | 新聞

【写真は本文と関係ありません】
他社の編集ミスや訂正・お詫びを云々(うんぬん)すると、ブーメランのごとく自分に返ってきてしまう、ということは分かっているけど──。
最近、なぜかいろいろな訂正&ミスを見てしまった。

▼ 消えた「東京落選」────
去る9月8日(月)午前、朝日新聞デジタルのツイッターを見て仰天した。
慌てて、隣の人に画面を見せて確認してもらった。
「........こ、こ、これ、しっかり『落選』って書いているよね?」

『朝日新聞オリンピックニュース/4時@asahi olympics
東京、落選しました。第1回の投票で最少得票。決選投票に進めませんでした。ライブ動画→t.asahi.com/cbzx #asahi_gorin』

→予定稿だったのだろうか。その後みたけど、削除したのか消えていた(iPhoneでスクリーンショットしておいて良かった、笑)。
かの国の国営メディアだけではなかった。

▼連載ものは盲点なのだ────
京都新聞9月2日付。同紙朝刊の連載小説「親鸞 完結篇63 五木寛之」とすべきところ、6月まで連載していた小説タイトル&作者名を掲載、

「題字部分の作者名やタイトルなどを間違えて掲載しました。」

→これ、整理記者なら1度はやるミス。僕も、企画もののナンバーや日付を何回も何回もミスったし(笑)。
京都新聞で不思議なのは、小説カットを呼び出すIDが似ていたのは分かるのだけど、
なぜ、前IDを削除していなかったのだろう。
さらに、「読者の声」欄の下3段に掲載されている同連載小説を編集局、製作局で誰ひとりとして赤字チェックをしなかったんだろうか(→まぁ、しなかったんだから、事故が起きたのだろうけど)。

▼この「お詫び」はキツイ────
朝日新聞出版発行の月刊PR誌「一冊の本」2013年9月号。
最終ページに、

「【お詫び 】原研哉さんの連載『表紙の気分』8月号におきまして、7月号と同じ内容の原稿が掲載されておりました。正しくは以下の文章です。
(中略)原研哉さんをはじめ、読者の皆様に大変なご迷惑をおかけしましたこと、衷心よりお詫び申し上げます。『一冊の本』編集部」

→前の原稿を、そのまま掲載!
うーむ。月刊誌の場合、1カ月近くミスったままだろうから、担当編集者はヘコむなぁ。その点、新聞はヘコみ期間1日だから。

................いずれのミスも、明日は我が身でございます。


(u_u)