降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★村上春樹さん新作小説を読んだ (^O^)/

2013年09月08日 | 新聞/小説


ま、まさか、村上本に黒船屋の女とは──。
中はバリバリ西洋(翻訳恋愛小説)で、ジャケットは竹久夢二の「黒船屋」という、村上春樹さん編訳『恋しくて/The Selected Love Storis』(中央公論新社、1890円)=写真右。

欧米の現代作家作品翻訳アンソロジー9編はさておき(←さておいていいのか)
まず春樹さん書き下ろし「恋するザムザ」を読んだ。

目を覚ますと、部屋の中央にあるベッドであおむけになっていた「彼」が、カフカの小説『変身』の主人公ザムザになっていた。
それから「彼」はムニャムニャで........(言えない)。

実質36ページの短編。
「恋するザムザ」というタイトルが先にできて、はるか昔に読んだ『変身』後日譚のようなものに仕上げた、と作品後記で書いている。

「で、新作短編は面白かったのか?」
と聞かれれば、
「うーん、まぁ面白かった」
ちょうど、村上龍さんの『心はあなたのもとに』(文春文庫8月新刊=写真左)というエロス純愛ものを読んでいたので、
「はぁ~、こういう春樹ワールドも口直し的でいいよねぇ」
だった。


(^O^)/