絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

羽生さん王座奪還

2012-10-04 | 将棋
久々に将棋の話題です。

羽生善治二冠(王位、棋聖)が、渡辺さんから王座を奪還して三冠に返り咲きました。

私は夕べは、7時頃からずっとパソコン画面を見て、勝負の行方を眺めていました。
まるで自分が指しているようなつもりで、次の手を考え、解説を読みながら、また考え、しかし、プロがみんなで考えていても思いつかないような手が飛び出して、とても面白かったです。解説者が、え、えっ、何だこれは?という6六銀が飛び出したときは、面白かったです。詰めろ逃れの詰めろ、ただ取られるだけの銀。しかし、それが千日手になるための挽回の1手。優勢だと森内名人が言ったことからすれば、千日手の指し直しは、悔しいことかもしれないけれど、それ以外には、勝てない展開。
後手だったのだから、千日手なら次は先手だから、いいかと私も思いました。
しかし、千日手の指し直しと言うのは、一日かけて戦った勝負のやり直しですから、大変な勝負ですね。しかも超早指しになる。
私はこれ以上は見ていられず寝てしまい、今朝になって結果を知りました。
羽生ファンの私にとっては、嬉しい結果でした。
指し直し局はまだ見ていません。今夜じっくりと見たいと思います。

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今の将棋界では、羽生、渡辺は完全にトップでしょう。
名人の森内は、他の棋戦では思うように勝てていません。
佐藤王将も郷田棋王もA級騎士で、他の人には滅法強いですが、羽生さんと戦うと負けることが多いようです。
だから、次の王将と棋王も羽生さんが挑戦者になれば、二つとも羽生さんが奪うのではないかと想像しています。そうすれば、5冠もありえます。名人挑戦もありえますから、その時は、森内さんから奪い返してほしいです。そうすれば6冠です。
最後は、渡辺さんの竜王を奪って、7冠制覇をもう一度の夢を果たしてほしいと思います。
言いたいことを言っていますね。7冠になるには、その前に王位と棋聖の防衛がありますし、この王座戦も竜王戦の前になるのです。

以前、25歳のときに7冠になりましたが、そのときも7冠に挑戦して、谷川王将に退けられて、一度は失敗しました。しかし、その次ぎの年、6つのタイトルを全て防衛した後、再度挑戦して、谷川さんから王将を奪いました。すごかったですね。

強い時の大山、その次の時代の中原、二人とも5冠のときがあったと思います。
その当時は、5大タイトルでした。全てのタイトルを独り占めしてしまう強さ。それこそ最強の騎士ですね。羽生さんは、それを25歳で達成したのです。

そのときのコメントは、これからはただ勝つだけではなく、面白い将棋をお見せしたいと言っていました。だから、これまではこれで後手の勝ちと言われていた将棋をそこからひっくり返すということをやってみせたりしました。
素人が相手ではありません。相手が今の森内名人でした。森内名人もまさかこれで悪いわけがないと思いつつ指していて、やられてみてびっくりしたと言っていました。
プロがこの局面なら後手の勝ちと認めた将棋を引っくり返すのですから。

まあ、そんなことを思い出しますが、今の羽生さんは何を考えているでしょうか?
最近の羽生さんは、ほとんど負けません。
NHK杯の3連覇、トーナメントでこれだけの連勝記録は、いままでありません。
A級順位戦の連勝も続いています。前回は全勝でした。今季も今3連勝です。このA級での連勝記録というのも何連勝が最高でしょうか。この記録は、おかしな話ですが、名人のタイトルが奪えなかったから続いているものです。A級を全勝で挑戦者になって名人を奪えなかったという例はないのではないかと思ったりします。
かつての大山、舛田時代は、挑戦者が全勝で行って、跳ね返されたという例があったでしょうか。とにかく二人が強くて他の人はどうにもならない時代があったと思います。
だから、その記録(A級連勝記録)は舛田が持っているかもしれません。

もしかして、私の勝手な想像ですが、羽生は勝つだけならもっと勝てた。25歳の時に言った「人にはできない面白い将棋を指す」ということに徹してきた。しかし、最近それをしていると勝てなくなった。だから、今は勝つ将棋に徹していると。

それとも、その面白い将棋が完成して、更に勝つことも同時についてきたとみるべきでしょうか。そう考えると、羽生さんも将棋を芸術の境地まで高めたのかもしれません。

私は毎日のように将棋界を見ています。戦いの結果だけでもインターネットを通じて見ています。応援している騎士が勝ち上がっていくを見ているのは楽しいものです。
自分がバスケットをしていたときに、トーナメント表を眺めていた時を思い出します。勝つごとに赤いラインを上に引き上げていく。あの快感です。

羽生世代が活躍している中に、渡辺さんがのし上がって来たのも快感でした。
次は誰がそうなるだろうか。行方、阿久津、橋本、広瀬、戸辺、中村、糸谷
まだまだいるが、タイトルを取ったのは、広瀬だけだ。

羽生さんの強さはいつまで続くだろうか?その記録への挑戦を楽しみに見ています。









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