絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

2013-09-30 | 読書
高校時代の同窓会があった時、担任だった小林ミチ子先生が本庄の図書館で古典の講座を開いているとお聞きした。

それで、図書館に問い合わせてみたら、月に2回のペースで水曜日の午後1時半からやっていると分かった。

私も参加してみようかなと思っている。
無料だという。

内容は、今昔物語と宇治拾遺物語と書いてあった。

ーーーーーーー
まだ、参加できるかどうかは未定だが、ひとまず、先生がお話しされているものはどんなものかと思って、図書館にある本を借りた。



今昔物語はよく耳にするし、内容もなんとなく想像がつくが、宇治拾遺物語となると、ややなじみがない気がする。それでどんなものかちょっとだけのぞいてみようと思って、借りたみた。

すると、なんのことはない、こぶとりじいさんの話がある。へええーーと思った。
良く知っている話が、こんなところにあるのかと思った。

そして、めくっていくと、「鼻」があった。あれ????
これは、芥川龍之介の「鼻」と同じ題名だ。あの話は、ここからでているのかなと想像した。

調べてみると、やはりそうだった。この芥川の「鼻」は漱石が絶賛したとある。
私は芥川の「鼻」を忘れている。ここでもう一度読み直してみたくなった。検索で調べるとあらすじだけ書いてある。やはり、内容は現代版になっている。
しかし、以前読んだときに、何とも思わず大した話ではないと思いながら読んだものが、こんなに古い時代に書かれたものを利用しているのだと知って、また興味がわいた。

頭によぎったのは、ギリシャ神話である。ロミオとジュリエットの話と同じことがギリシャ神話にあった。オオカミと七匹の子山羊の話もギリシャ神話のゼウスの話だった。
そう思うと、日本文学も出所がこのような古典だということがあると知った。

そうなると、その古典との比較で読む楽しみがあるとわかる。

そして、今昔物語を見ていたら、やはり、「鼻」があった。
へええーー、と思った。

今昔物語は、宇治拾遺より150年も前のものらしい。ということは、宇治拾遺が今昔物語を基にしているということである。違う点は、鼻をお湯でゆでるとき、板に穴をあけてその穴から鼻を出すというところだけだった。後は、ほとんどそっくりの話だ。

この本は、20話だけが載っているが、本物は200話あるらしい。
今昔物語より、宇治拾遺物語の方が文学的には優れているという。150年も後に書かれたのだから、発展しているのも尤もである。

古典を学ぶ楽しみは、こんな風に、他の者との比較もその一つだと思った。

コメント
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