美術史クイズ 88
解答
第1問 アングル
第2問 グランドオダリスク
第3問 ルーブル美術館
第4問 背骨
第5問 新古典主義
第6問 ダビッド
第7問 ピカソ
ーーーーーー
解説
アングルの絵を見ていると、このグランドオダリスクだけでなく、どこか形がおかしい人物画があります。このように形が歪めてある場合、下手な人が描くと形が狂っていると言われるのですが、アングルのような画家が描くと、描けないからそうなっているのではなく、意識してそのように描いているのだと思われます。そういう場合、デフォルメと言われます。
ある絵を見ると、明らかに一つの視点では見えない部分が描かれています。だから、視点が二つあるという見方ができます。セザンヌは、かなりそれがわかりますが、アングルもやっていたのです。それらからヒントを得たピカソは、キュービズムを始めました。
しかし、このグランドオダリスクを丁寧に見ると、本当に背骨が長くしかも腰が大きすぎます。実際にこんな人がいたら、大変な気がします。
ただ、よくよく考えると、この人物のデフォルメがこの絵を印象づけているのかもしれません。きちんと人間らしく、比例が正しく描かれていたら、この絵は見過ごされるかもしれません。その辺が難しいところですね。
ピカソの青の時代の老婆の絵も、顔を見て、片目がおかしいから印象に残っているのです。
見る人が、そのおかしい部分で、絵が心にひっかかり、忘れられなくなるという事があります。そして、よくよく考えると、それがあるからこそ、あの絵が魅力的に見えると思えたなら、それは、大成功でしょう。
解答
第1問 アングル
第2問 グランドオダリスク
第3問 ルーブル美術館
第4問 背骨
第5問 新古典主義
第6問 ダビッド
第7問 ピカソ
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解説
アングルの絵を見ていると、このグランドオダリスクだけでなく、どこか形がおかしい人物画があります。このように形が歪めてある場合、下手な人が描くと形が狂っていると言われるのですが、アングルのような画家が描くと、描けないからそうなっているのではなく、意識してそのように描いているのだと思われます。そういう場合、デフォルメと言われます。
ある絵を見ると、明らかに一つの視点では見えない部分が描かれています。だから、視点が二つあるという見方ができます。セザンヌは、かなりそれがわかりますが、アングルもやっていたのです。それらからヒントを得たピカソは、キュービズムを始めました。
しかし、このグランドオダリスクを丁寧に見ると、本当に背骨が長くしかも腰が大きすぎます。実際にこんな人がいたら、大変な気がします。
ただ、よくよく考えると、この人物のデフォルメがこの絵を印象づけているのかもしれません。きちんと人間らしく、比例が正しく描かれていたら、この絵は見過ごされるかもしれません。その辺が難しいところですね。
ピカソの青の時代の老婆の絵も、顔を見て、片目がおかしいから印象に残っているのです。
見る人が、そのおかしい部分で、絵が心にひっかかり、忘れられなくなるという事があります。そして、よくよく考えると、それがあるからこそ、あの絵が魅力的に見えると思えたなら、それは、大成功でしょう。