絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

私のデッサン(生徒の顔1)

2010-10-07 | 私の絵
これは、13年前に描いた私のデッサンです。
週末合宿をしているとき、生徒の顔を描きました。
私のデッサンの中でも、よく描けたデッサンだと思います。
モデルは、ピカソがライバルの一人、Aさんです。



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高校生の絵 128

2010-10-07 | 高校生の絵
今年の3年生の県展入選作品です。
この絵は、ほとんど本人の創作です。
人物は、日ごろのクロッキーからですし、岩や階段暗い中にいる石仏なども想像の部分がたくさんあります。このような絵を想像で描けるのは、かなりの力だと思います。



アップにして見ていただくと、洞窟の出口辺りに人がいます。階段に座る人物はその人を見ているのでしょう。また、暗い中の石仏も見えてくると思います。
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美術史クイズ 84 解答と解説

2010-10-07 | 美術史クイズ
美術史クイズ 84

解答

第1問 モネ
第2問 印象、日の出
第3問 マルモッタン美術館
第4問 ルイ・ルロワ
第5問 サロン
第6問 8回
第7問 ドガ
第8問 マネ
第9問 バチニョール派
第10問 自然の本当の光
第11問 黒

ーーーーーー
解説
印象派についての問題でした。
私は、印象派だけで100問作ったものがあります。生徒たちにはそれを全て暗記させました。それだけで、かなりの印象派通になったと思います。

さて、この絵は、「印象日の出」という絵です。印象派という言葉は、この絵がきっかけで生まれました。自分たちで展覧会を開くという事は、ほとんど行われていなかったので、珍しく、またある意味で生意気なことでした。そのため、見に行った新聞記者のルイルロワが、これは素人の下手な絵だと思い、とんでもないという意味の記事を描きました。そのときに、「これが印象ですか?これが?」と皮肉たっぷりに書いた記事が、きっかけで印象派という言葉が生まれたそうです。
非難されても、逆にそれを利用してしまうのですから、面白いですね。

初めは、マネがサロンに落とされたので、仲間が集まって、サロンの悪口を言い、サロンなんか出さないで、自分たちで展覧会を開こうということになりました。だから、マネにそう話したのですが、マネは落とされてもサロンに挑戦すると言って、印象派には加わっていません。しかし、展覧会を開くことになって、モネたちはマネを尊敬する仲間として集まったので、マネが住んでいる住所のバチニョールを使おうということになり、バチニョール派と名乗ったようです。

印象派の主張は、自然の光にありました。サロンの絵はみんな黒いのです。明暗法で立体感を出すときに、影の色は黒と決まっていました。それを使わないとサロンには入選できませんでした。サロンの指導者たちが弟子にそう教えて来たのです。
有名な名画は、黒くても良い絵がありますが、それ以外の人たちがみんな黒い絵のあまりよくないを出すから、自然の美しさを表現できる絵がなかったのです。
印象派の画家は、自然はもっと明るくて美しいと言いました。

だから、もっと見える通りの美しい明るい絵画を目指しました。
だから、まず、黒をやめようということになったのです。しかし、それは、明暗法の影には絶対黒を使うというルールを無視したのであって、完全に全員が黒を使わなかったというわけではないでしょう。ドガの絵にも黒が使われています。印象日の出の船の色も黒く感じます。
赤、青、黄色を混ぜたら黒になるわけですから、全く黒を排除しても黒い色は作れます。
黒の代わりに青を使ったと言われるセザンヌは、もしかしたら本当に黒を排除したかもしれませんが、黒を黒として使うことには、反対しなかったでしょう。そうでなければ、黒い物を描くのに、わざわざ三色混ぜるのは、不合理ですよね。

モネが一番よく分かりますが、影の中にも色があると言って、決して影は黒いとは限らないという表現をしました。積み藁、日傘の女などの影の色を見ると、それがよくわかります。

今回の問題は、私のブログを以前からご覧頂いている方には、簡単だったと思います。
しかし、通りすがりさんの参加で、調べていただきましたが、調べても答えが見つからないということは、この問題を全て知っていると、かなりの通になるかもしれません。
特に、非難したルイルロワまで、知っている人は少ないでしょう。
ご参加ありがとうございました。興味がありましたら、何度でも参加してください。一緒に勉強しましょう。


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