ロード・マーシャル時事報告場

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独ソ戦追記

2018-12-09 08:33:43 | Weblog
前回、かなり大雑把かつ偏った知識の独ソ戦概要を書いてみた。

見返してみると拙いな。

まあいい。

さて、独ソ戦はやはり重要な戦域で、仮想戦記ではドイツがソ連に勝利して、からの枢軸勝利とか講和とか(まさしく)夢物語が多い。

しかし前回の日揮でも少し指摘したように、ヒトラーの介入その他で何とかなるレベルではなく、ドイツはソ連に勝てなかっただろう。

独ソ戦のターニングポイントとして、超楽観主義者でクルスク、楽観主義者(結構多い)でブラウ作戦、マトモと言われている奴でもバルバロッサと言うであろう。

当ブログとしては、ドイツがソ連に侵攻を決意した瞬間、負けが確定したと考える。
これはバルバロッサ発動のタイミングが遅れて冬の到来が~、ではなくどうしても勝てない状況でどうしても勝てない敵に戦争を吹っかけた為、と言い換えることも出来る。

実はフランス侵攻完了した時点でドイツ軍の補給部隊は甚大な損害を出していた。
独ソ戦に当たりこの補給部隊を補充すべく本来ならば各部隊にある補給要員を引き抜いていたりする。

この時点でドイツ軍の補給能力=総力戦においては戦争遂行能力の大きな要因、が欠けていたのだ。

そういうわけで、ヒトラーの介入やイタリアのバカがいなくてもドイツはソ連に負けたと考えられる。
もともと無理な戦争だったわけだ。

とはいえ、「我が闘争」に書かれていたようにドイツの生存圏は東方にあるべきだったし、戦争を回していかないと当時のドイツは国家および政権自体が成り立たない状況でもあった。
フランスを攻め落とした時点が絶頂期だったのだろうなあ。後は降るのみ、である。

なお、そもそも論でバトル・オブ・ブリテンあたりから陰りが見えていたので、ソ連に戦争を吹っかけなくてもいずれドイツは破綻していたと考えるのが妥当だろう。
バトル・オブ・ブリテンもロンドン空襲などの議論はあるものの、戦いに勝ったと仮定してもドイツ海軍が図上演習によりイギリス本土上陸軍は殲滅される、と判定していたことが示すように、やはり既に限界を超えていたのであろう。


そんな国家に「バスに乗り遅れるな」と称して防共協定を結んだ日本。いくら孤立していたとはいえ事大主義を通り越して節操がない。バスに乗って集団自殺でもする算段が元の目的なら判らんではないが、さすがは集団自殺をしたり、不思議な国家である。もちろん現在も、不思議な国家で続いているな。

なんだかんだで最後にやはり現在日本をディスって終わりとする。
コメント
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