ロード・マーシャル時事報告場

ロード・マーシャルによる日記等である。閲覧するにはトップページにある警告(規約)に同意すること。

マレー沖海戦

2018-03-02 05:06:00 | Weblog
日本軍の周到さと幸運さ、そしてイギリス軍の楽観視が重視される作戦である。
と同時に、戦闘行動中の戦艦を航空機が仕留めたことについて、当の日本が立ち遅れた遠因としても指摘されている。

イギリス軍の楽観視については、大艦巨砲主義のみならず、日本人に対する(身体的含む)偏見と技術への侮りが指摘されている。

特に練度に関してイギリス軍の60%と想定していたことは手痛いことであろう。
ただこれは、イタリア軍と日本軍が同レベル、ということでもある。

古代ローマ復興を掲げたムッソリーニ率いるイタリア人は(ローマと当時イタリアとの間に直接の関係が無いにしても)、いかに「ヘタリア」であろうとも、同じ白人として抗議していいと思う。

なお、イタリアが弱い理由であるが、戦争準備が整わないままいきなり開戦したことが非常に大きい。
輸送船団が世界中に散在し、物資はスペイン内戦などで使い果たしていれば、あれだけの敗けも当然と言える。
こと海軍においては、ただでさえ燃料不足の中、建造中~直後の新鋭戦艦はイタリアにとってまさに「国宝」であり、おいそれと使い潰すことが出来なかったことも消極性の原因であろう。
同じことは日本の大和級、長門級の出し惜しみにも言える。
日本で最も活躍した戦艦が旧式の金剛級であることは誠に皮肉である(古くて速いので、使い潰しても良いし、使い勝手も良い)。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする