ロード・マーシャル時事報告場

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大きく育ったものだ

2014-02-14 16:52:30 | Weblog
私が大学2年のとき、勢いで作った生物部の微生物班が、まだ続いていたのでびっくりである。
ちなみにその当時の活動はといえば、
別にキノコに興味があるわけでもなかったので、
「家庭用冷蔵庫を用いた酵母半凍結保存方法の企画および検証」
であった。
具体的には、魔法瓶を用意し、その中を冷凍庫でキンキンに冷やしたグリセロールで充填し、これを「恒温保存容器外殻」として、
その中に、
グリセロール15~20%含有水に酵母を懸濁した液体を小ガラス容器に分注して「恒温保存容器外殻」に入れ、外殻ごと冷凍庫にて保存する、
といった塩梅であった。

何せ顕微鏡もなければもちろんクリーンベンチもないし培地材料も手作りなので、いろいろ難儀したが、
最低でも6ヵ月の保存で生存を確認できたことはうれしい限りであった。
今の技術的経験則からいえば、かなりの生存率であったと思われる。
最大の要因は凍らせなかったこと、そして、魔法瓶とキニキンに冷やしたグリセロールによる急速冷却が功を奏したと思われる。

そんなことはいいとして、一時期は微生物班が生物部のメジャーな人員構成を成していたとも聞くし、
大きく育ったものだと感心するわけである。

「始祖」からは満足と温かい目で見守らせていただきたいが、あえて注文を付けるなら、
キノコやカルピス製造も結構だが、
私が始めたように(-20℃菌株保存はなんとその3年後学会でトライしているチームを発見してしまった)、「できないことをアイデアでチャレンジする精神」で、「これおもしろそうじゃない??」を即チャレンジするノリの良さを失わないでいただきたい。
コメント
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