「天山の巫女ソニン 5 大地の翼」菅野雪虫著(講談社)を読みました。
三つの国が、それぞれの思惑を秘めて動き出します。
三人の王子・王女と、ソニンの運命は?
シリーズ完結編です。ネタバレありますのでご注意ください。
巨山の王が、江南と協定を結び、沙維に戦争を仕掛けます。
うつろいやすい人々の心にとまどいと不快を覚えるソニン。
イウォル王子、クワン王子、イェラ王女も平和を願いながらも、戦争に加わらざるを得ません。
戦争で対峙するのは敵国の兵士たちだけではない、戦争で利殖を得る人、自分の家族だけは助かると思っている人、戦争に賛成する人々すべてなのだという意のソニンの言葉が印象的です。
イウォル王子が「もし戦で私の手がなくなってしまったとしたら・・・」とソニンの手を自分の頬に触らせる場面、じーんとしました。
最終章は春の祭りの前夜で終わります。もしかして表紙は春の祭り当日の絵なのでしょうか?蝶の飾りをひろめかせながら踊る人々の姿が素敵です。
どのような国のありかたが「良き国」なのか?
既巻と同じくもちろんこの巻でも決着はつきません。
というか、著者が意図してそういう書き方をしているのでしょう。
メインキャラクターの王位継承もありません。
でも5巻も続いた最終巻なので、終わり方にもう少しカタルシスがあってもよかったのかなーとも感じました。
今後、まだまだ続シリーズや外伝がありそうな感じがします。
三つの国が、それぞれの思惑を秘めて動き出します。
三人の王子・王女と、ソニンの運命は?
シリーズ完結編です。ネタバレありますのでご注意ください。
巨山の王が、江南と協定を結び、沙維に戦争を仕掛けます。
うつろいやすい人々の心にとまどいと不快を覚えるソニン。
イウォル王子、クワン王子、イェラ王女も平和を願いながらも、戦争に加わらざるを得ません。
戦争で対峙するのは敵国の兵士たちだけではない、戦争で利殖を得る人、自分の家族だけは助かると思っている人、戦争に賛成する人々すべてなのだという意のソニンの言葉が印象的です。
イウォル王子が「もし戦で私の手がなくなってしまったとしたら・・・」とソニンの手を自分の頬に触らせる場面、じーんとしました。
最終章は春の祭りの前夜で終わります。もしかして表紙は春の祭り当日の絵なのでしょうか?蝶の飾りをひろめかせながら踊る人々の姿が素敵です。
どのような国のありかたが「良き国」なのか?
既巻と同じくもちろんこの巻でも決着はつきません。
というか、著者が意図してそういう書き方をしているのでしょう。
メインキャラクターの王位継承もありません。
でも5巻も続いた最終巻なので、終わり方にもう少しカタルシスがあってもよかったのかなーとも感じました。
今後、まだまだ続シリーズや外伝がありそうな感じがします。