はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「火花」

2017-03-04 00:03:56 | 本・映画・ドラマ
又吉直樹さんの「火花」を読みました。感想など綴ってみたいと思います。

私、芥川賞の作品は、、、苦手系なのが多いので、これはどうかなぁ?と、
少し不安で読んだのだけれど、、、やっぱり、ちょっと苦手系でした。

アマゾンの本紹介によれば、

『お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。
笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。
神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。
彼らの人生はどう変転していくのか。
人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!
「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。 』

苦手だなと思ったのは、「お笑い」のことを、私は、あまりよく知らないから。
お笑いの人のネタは、ごくたまに、「うまいなぁ」と思うことはあっても、
大抵は、聞くに堪えない感じで、チャンネルを替えてしまう・・・ような私なので、
お笑いの真髄について語っていても、何がどうおもしろいのか?なんて
全くピンとこなかったから。

それに「神谷」という人。人として、全く魅力的に思えなかった…というところで、
気持ちが、寄り添えなかったから、、なのだろうと思う。
こだわりを持って生きている、人間臭さはとても感じたのだけれど。

表現としては、心に残る、好きなところもあったのだけれど。
例えば…徳永が、神谷のことを、
「その純真さを、僕は憧憬と嫉妬と僅かな侮蔑が入り混じった感情で、
恐れながら愛するのである」と書いていたりするところ。
気持ちを、うまく表現するなぁ~という感じで、心に残ったのだった。

小説は、ハッピーエンドに終わる必要なんてなくて、読んだ人に、いろんなことを
感じたり考えさせたりすることができれば、それだけで、存在価値があるものだ、、
ということはわかっている・・・つもりなのだけれど、
でも、やっぱり、読み終えた後、明るい気持ちになれる本が好きな私なので、
ちょっと苦手だったのかなと思う。
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