はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

切羽へ

2008-12-16 00:31:57 | 本・映画・ドラマ
井上荒野さんの『切羽へ』を読んだ。

ん~なんて言えばいいのだろう。
静かな中にも、心の奥底の方に、ざわざわっとする気持ちが残る本だった。

人口が少ない静かな島に、夫と二人で暮らす、小学校の保健室の(?)先生のセイさん。
どんなことも、たちまちみんなの知るところとなってしまうような小さな島。
そこへ、やってきた一人の男性。
周囲の、奔放的な性を謳歌しているような人に比べ、セイさんは内に秘めたタイプ。
夫のことを愛しつつも、自分の奥の方で、その男性を恋しく思い、焦がれている。
それを、表には出さないように努めているつもりが、周囲の人にも、
夫にも、その気持ちはばればれ・・・。
それでも、結婚生活は、手放したくはないと思っている。

そういう、どこにでもありそうな、気持ちの揺れが描かれていたと思う。

終わり方が、なんだか意味深に思えて、あれこれ考えさせられてしまった(^^ゞ


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