はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「ばにらさま」

2022-01-17 15:22:14 | 本・映画・ドラマ
山本文緒さんの「ばにらさま」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。

昨秋、亡くなられる1か月くらい前に出版された本。
おそらくは、最後に書かれた物語。
これは、読んでおきたい、、と思いました。

山本文緒さんからのメッセージ

久しぶりの短編集です。
表題作「ばにらさま」を書こうと思ったきっかけは、
閉店間際の駅ビルを無目的な白い顔でふらふらと歩いていた美人さんを見かけた時でした。
洋服を次々と物色していてもその目には何も映っていないように見えて、
彼女はどんな人なのだろう、どんな時に心から笑うのだろう……と興味を持ちました。
ステレオタイプと呼ばれる女の子達にも、内面にはその人しか持つことのない叫びや希望があるはず。
そんなことをテーマにこの小説集を作りました。
どの作品にも「え?!」と驚いて頂けるような仕掛けを用意しましたので、
きっと楽しんで頂けると自負しております。
闇と光が反転する快感を味わってください!



日常の風景が一転! 思わず二度読み!
痛くて、切なくて、引きずり込まれる……。
6つの物語が照らしだす光と闇

ばにらさま :僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい……。
わたしは大丈夫: 夫と娘とともに爪に火をともすような倹約生活を送る私。
菓子苑 :舞子は、浮き沈みの激しい胡桃に翻弄されるも、彼女を放って置けない。
バヨリン心中: 余命短い祖母が語る、ヴァイオリンとポーランド人の青年をめぐる若き日の恋。
20×20 :主婦から作家となった私。仕事場のマンションの隣人たちとの日々。
子供おばさん :中学の同級生の葬儀に出席した夕子。遺族から形見として託されたのは。


人との関係が、ささやかな言葉をきっかけに、
気持ちがすぅーっと引いていくように感じられたりすることってあるある~なんて思ったり、
一度疑い始めたら、とめどなく猜疑心が膨らんだりすることあるある~なんて思えたり、
そんなお話がつまった小説でした。

一番心に残ったのは、「バヨリン心中」かな。
ちょっとロマンティック~だと思えたからかも。
若き日に別れてしまったポーランドの人のお孫くんが、日本にやってきて、、
祖母に会う。そして、ヴァイオリンを弾く、、。
おそらくは、心の中にずっとあったわだかまりが、溶けていく。。
生きている間に、、わだかまりが溶けて、ほんとによかった。。と思いました。

もう、山本さんの新たな小説を読むことはできないのですね…と思うと、
寂しいです。
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本「出版禁止」

2022-01-17 11:44:55 | 日々あれこれ
長江俊和さんの「出版禁止」を読みました。
感想など綴ってみたいと思います。


自分で本を選んで読むと、系統が偏りがちになってしまうので、
人のおすすめの本、、知りたいなぁと思うようになり、少し前から、
SNSの「おすすめの本」というところに参加して、主に、人のおすすめ本を
眺めています。
その中で、『どういうこと??』と盛り上がってた感のある「出版禁止」を、
読んでみたくなり、読みました。

先が知りたくて、ぐいぐい読んでしまい、先日、明石へ行った日に、
電車の中で読み始め、、読み終えたのでした。
途中3回乗り換えなくてはいけなかったのですが、何度か乗り過ごしそうになりながら(苦笑)
乗り換えの際の電車待ちの時にも、読むのを止められませんでした。

著者長江俊和氏が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。
題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。
内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。
死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。
不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。
息を呑む展開、恐るべきどんでん返し。
異形の傑作ミステリー。


読みながら、ところどころ感じた違和感は、最後のどんでん返しに向けての伏線だったようで、
読み終えた時、の感覚としては、
え???どういうこと???
でした。

ミステリーなので、あまり書くと、ネタバレになってしまうから書けませんけど、
読んだことのある方と、あれはどういうこと??と、語り合いたい気持ちで
いっぱいになりました。

心中なのか?心中とみせかけた殺人なのか?
副題の「カミュの刺客」の刺客は誰のことなのか?
どこまでが現実で、どこからが妄想なのか?
あの人は、いつから・・・・なのか?

読み終えてから、感想が綴られているサイトを読みましたが、
人それぞれ、、感じ方は違うようで、
若橋を恐ろしいと思う人、新藤を恐ろしいと思う人、それ以外の人を恐ろしいと思う人、
様々なようでした。
私の感覚では、若橋を恐ろしいと思う気持ちが7、新藤を恐ろしいと思う気持ちが3くらいの
感じでした。

でも、、まだ、「どういうこと??」と思う気持ちは、頭の中でぐるぐるしているので、
何度か読み返すと、楽しめる本なのかもしれません。

長江さんの「出版禁止」は、シリーズ化されているようなので、
また、、少し間をおいて、読んでみたいような気も。
続けて読むのは、あまりに、強烈すぎるーーー感じがします。
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ペン字

2022-01-17 10:09:13 | 日々あれこれ
少し前に書いていた、ペン字の通信講座は、、結局受けないことにしました。
自分の三日坊主を人のせいにしてはいけませんが・・・
前に、通信講座を受講した際、続けることができなかったのは、お手本となる字に、
魅力を感じられなかったから。。なんてことも、ちらっと思い出しました。
やっぱり、お手本を見て、こんな字になれるといいなぁ~と思えなければ、
熱は冷めるものですよね。

ということで、本屋さんへ行き、いろんな本を物色して、お手本の字が、好きな字で
あること、、を、大切に選んでみようと思ったのでした^^
そして、購入してきました(^-^)

この本だけ平置きされてたってのもあって、目についたのですが、
18万部突破・・人気があるのね
誰でも「一瞬で」字がうまくなる・・・んなわけないでしょ・・とは思うものの(期待)

で、何より、字に、やや丸みがあって、私的に、好きな字だと思えたから(*^-^*)
他の本も、いくつか見てみましたが、やはり、、字のタイプもいろいろですね。

まずは、1日に5分でも10分でも、、字を書く習慣を身につけるところから
チャレンジです(^^ゞ
そして、今の字の雰囲気を残しつつ、整える感じに、、ちょっぴり矯正できるといいな~
くらいの軽い感じで、ゆるく楽しもうと思います^^

そしたら、苦手な縦書きも、、、克服できるかも(笑)な~んて。
コメント (2)
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