はじめてのマンドリン

ある日突然、マンドリンの音色に恋をした
初めて手にした時から、ささかやかな感動を綴っています

本「月に恋」

2009-11-10 22:14:26 | 本・映画・ドラマ
ネイチャー・プロ編集室 編の「月に恋」を読みました。

・・・というか、綺麗な写真満載だったので、読んだというよりは、
観た~って感覚に近いものがあるけれど。

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紅い月、蒼い月、細い月、淡い月…月のパワーにつつまれるとき、
新しい自分が始まる。神話、俳句、科学…あらゆる角度から月を見つめる本。
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と、説明書きには書かれていた。

月は、神秘的だと、子供の頃から思っていた。
満月、三日月・・・どんな月でも、見上げていると、吸い込まれそうな気持ちに
なるほどに、魅入られていた時期もあった。
辛い時は、月に慰められた。

・・・私にとって、そういう存在だった月のことを、たくさん知ることができた。
言葉もなかった時代から、多くの人は月を見上げ、月に多くのことを
教えてもらい、励まされて生きていたのだろうと、想像した。

多くの人が、月のことを詩に詠んだり、物語にしたりしている。
その中で、心に残ったものを、2つばかり抜粋させていただくことにする。

江戸時代の仮名草子「薄雪物語」は悲しい恋の物語。
 その中に、
「世の中は月にむら雲はなに風、おもふに別れおもはぬに添ふ」というくだりが
あるそうで、その意味は、
“照り渡る月を愛でようとするとむら雲がかかり、花が咲けば風に吹かれる。
 とかく世の中は思いどおりにはならないもの。よいことには、障害があるものだ”との例えです。

ん~、なるほど、そうだよなぁ・・・・って、言葉が、心に入ってきた。

もう1つ
「史記 蔡沢伝」の中に書かれている言葉。
「日中すれば則ち移り、月満つれば則ち欠く、物盛んなれば則ち衰う、天地の常数なり」
その意味は、
“美しく満ちる月も、必ず欠けていくもの。盛りあるものも、必ず衰えるもの”
栄枯盛衰、おごれるもの久しからずと、慢心をいましめることわざでもあるそうです。

慢心しているわけではないけれど、月の形が変わるように、
物事は、常に変わっている・・・ということが、心に沁みた。


月は、いつも変わらず、見ていてくれるから、
私も、何でも乗り越えられる強さを身につけられるよう頑張れるといいな。
コメント
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