おなじみの、日本でもよく知られた、イギリスの国民食、フィッシュ&チップスの話題です。
国道A6をタウンセンターから南に一キロ足らず、ヘイゼルグローブ Hazelgrove という町の商店街の中にある、1960年代のインテリアが完璧に保たれているレトロチッピー。
イギリスではフィッシュ&チップス店のことはチッピー chippy と呼ぶのが普通です。「フィッシュ&チップス・ショップ」ではちょっと長すぎるので。
今回は、イギリスの料理、食べ物 ではなく、ストックポートとその周辺 カテゴリーとして紹介する理由がお分かりいただけたでしょうか。
今回は フィッシュ&チップスではなく、チッピーの話題です。
今回、写真に撮って初めて店名に気がつきました。
Village Fish & Chips。 なんて素朴な名前でしょう。
フォーマイカ板張りのテーブルに、食事前に持ってきてくれるのは濃い、ティーバッグでいれた熱いミルクティー。
年配のご夫婦で経営のチッピー。奥さんがテイカウェイ(持ち帰り)のカウンターと、お会計、テーブルサービスを担当。ご主人が調理担当です。
私たちが入った時は、近所に住んでいるらしいおばあさんが、店の奥さんとおしゃべりをしながら紅茶を飲んでいました。
そのおばあさんがお金を払って出た後、私たち以外座って食べる人は一人もいませんでしたが、ちょうどお昼時、近所で働いている人達(全員男性、肉体労働系の仕事の人多し)が次々と紙に包まれたフィッシュ&チップスを買って帰っていました。
最初に私がこの店に来たのは約12年前。
この近所に子供の時住んでたという人に連れてきてもらったその時から、内装は全く変わっていません。
40代半ばの彼女が子供の時もこの内装だったそうです。
出来合いのパイも売っています。
私たちが入った時にはたくさんあった、ガラスケースの中のパイ各種は、食べ終わって出るころにはほぼ完売状態。
すぐそばにある大きなスーパー、セインズベリーに買い物の後、駐車場に車をおいて歩いてきました。
なんども来ているので夫と二人、顔なじみになりました。
魚はすべて揚げたてを持ってきてくれるので、少し待たされます。
私がよくほかの店では注文する、子供サイズのフィッシュ・フライはこの店ではやっていません。
ものすごい量を食べ終わったときは(私は例によって少し残しました)全身が脂でぬらぬらするような気がするぐらい満腹です。
コーラやファンタを注文すると、冷えてないのが缶のまま出てきます。
庶民的!地元のお年寄りや労働者に愛される典型的なイギリスのチッピー。
2人でこれだけ食べて濃い紅茶を一杯ずつ飲んでお会計は10ポンドちょっと、奇跡のような安さです。
イギリスでは金曜日に魚を食べる古くからのキリスト教に基づく習慣があります。チッピーももちろん、金曜日が一番忙しいそうです。
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